スープラに乗って
東京マハロ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2024/08/30 (金) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白かった!!
笑わせられながら、いつの間にかそれぞれの人物の内面に深く入り込んでいった。
ネタバレになるので、これ以上言えないが、みんながすべて愛おしくてたまらない。
それにしても、野球が好きなんですね!
琥珀色に酔い夢を見る
劇団えのぐ
萬劇場(東京都)
2024/09/04 (水) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
第36回池袋演劇祭参加作品、面白い。
こんなにも優しい人々ばかりがいる街ならば、住んでみたい。そんな街を背景にして、心が傷つき病んだ人に寄り添った三編オムニバス風の物語で、敢えて収斂させていないようだ。かと言って三編がそれぞれ独立して描かれているわけではなく、しっかりストレートプレイとして展開する。心が傷ついた原因・理由を「仕事」「恋愛」「生死」といった 題材を取り上げ一般化させているところが妙。
終演後、作 演出の佐伯さやか女史と話した時、少し ばらけた と言ったが、帰りがけに考えを改めた。説明を読んで、「つばさの 何でも屋さん」をキーワードに物語が収斂していくとの先入観を持っていた。しかし、人の悩みは人それぞれで、一律に取り扱うことが難しい。舞台という虚構の中でドラマを紡ぐことは出来るだろう。しかし多様な悩みに どう寄り添い見守るのか その点を重視したような描き。物語を印象的に観せる舞台技術ー照明はあくまで自然光、音楽は優しい音色の曲が流れる。敢えて技巧を駆使しない、逆に自然な感じが情景を引き立てており巧い。
劇団えのぐ は2人の劇作家(もう1人は松下勇サン)を擁し、違う特色(味わい)の公演をしている。今回は佐伯女史が担当しているが、彼女らしい優しく繊細なタッチで描いている。池袋演劇祭は、本公演で5回目の参加だという。参加作品はすべて…そんな実力劇団が放つ珠玉作。コロナ禍で不寛容・無関心といった風潮が感じられるが、公演は滋味に溢れており 心温まる。ぜひ劇場で。
(上演時間1時間50分 休憩なし)
ライオンは眠らない
かーんず企画
アトリエファンファーレ東池袋(東京都)
2024/09/04 (水) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
一人一人役者さんのキャラクターがとても最高で楽しませてもらいました。最後は役者さんの演技や脚本に感動して涙出ました。人の暖かさやこの社会問題についてとてもグッときました。
スープラに乗って
東京マハロ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2024/08/30 (金) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
トーキョー
sleepwalk [スリープウォーク]
イズモギャラリー(東京都)
2024/08/08 (木) ~ 2024/08/12 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/08/12 (月) 13:00
かつて家庭教師とその教え子だった男女ともう1人(1体?)による会話劇。
その部屋の地縛霊(自称座敷わらし(笑))は「負け組」の人にしか見えないという設定が巧みではじめは見えていたのに見えにくくなるとかその逆とか、人物の立場(というより心情?)を上手く表現していたと思う。
また、その地縛霊/座敷わらしは怨念とか未練のカタマリの筈なのにそれよりも哀しみとそれに基づく優しさを感じられたのは河西さんの持つ優しさの顕れか?
スープラに乗って
東京マハロ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2024/08/30 (金) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初観劇の劇団さんでしたが、脚本、役者、音響などどれも素晴らしく見応え十分の舞台でした。登場人物も多いのですが、各キャラが確立しており、また感情の抑制や放出が繊細で惹きこまれました。各人物の明日が良い日になればと願います。
『大洗にも星はふるなり』
ゴツプロ!
「劇」小劇場(東京都)
2024/08/28 (水) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
舞台は茨城県の大洗サンビーチ海水浴場。何故かそこの海の家はサザンオールスターズの聖地、「江の島」を名乗っている。設定は2009年、海の家でのひと夏のバイト仲間達がマドンナ的存在だった江里子からクリスマス・イヴに各々手紙で呼び出される。真冬の海の家にノコノコ現れた男達が繰り広げる妄想恋愛バトル。
マスターは井上賢嗣氏。
ストーカー癖のあるナルシスト・バンドマンに葉山昴氏。
キックボード片手の浮気癖のある杉田大祐氏。黒澤明ネタは中途半端。
これまたストーカー癖のある牛窪航平氏。
鮫の研究をしている和田慶史朗氏。さかなクン帽子が似合う。女を口説くようなアクションでマスターにお願いをするシーンがどっと受けた。ちょっと窪塚洋介っぽい?
立ち退きを執行しに来た弁護士に佐藤正和氏。名探偵的に場を仕切る。
裏主人公、笹田伶氏。キャラ設定もあり、頭一つ抜きん出ていた。聞き間違いが多いことが物語のキーとなる。
ガラ・ガラ
トイメン
駅前劇場(東京都)
2024/09/04 (水) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
どん底
劇団東演
シアタートラム(東京都)
2024/08/31 (土) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「なぜいま『どん底』をやるのか」と、プログラムに寄稿者が書いていた。浮浪者が集まる木賃宿など今の日本にはないし、貴族ばかりの観客の前で貧乏人の芝居をやったインパクトはいまはないと。それはシェイクスピアにもチェーホフにも言えることだ。でも、こうした古典が今も繰り返し演じられるのは、舞台の具体的設定を越えたところで、今の人間をも揺さぶる普遍的な何かがあるからだ。
「どん底」の場合、それは「人間讃歌」ということになる。三角関係のもつれの末の殺人と発狂というド派手な悲劇と、社会の落後者たちの愚痴ばかりの中だからこそ、人間の素晴らしさが一層ひかるのだろう。女主人のワシーリサでさえ、「あんたが私をここから連れ出してくれると思った。あんたは私の夢だったのさ」とワーシカにもたれかかるほど、誰もが脱出したがっている現実。そうした絶望的な状況だからこそ「人を救う嘘は真実だ」(サーチン)と。さらに「真実は、自由な人間の神だ」(同)となって、宗教と社会主義思想が架橋される。なんという輝かしい思想の提示だろうか。ゴーリキーはもちろん社会主義者だったはずだが、でも小説は思想劇ではなく、リアリズム小説だった。劇ではこんなファンタジーのような思想劇を書けたのは、ちょっとゴーリキーらしくなく思えるが、だからこそまたすごいのだ。
亡くなった大先輩の作家が1960年に民藝の「どん底」で「人間、この素晴らしいもの」と大きく手を広げた語るシーンに、っ頃から感動したと書いていた。先輩作家は「滝沢修のルカが」と書いていたが、このセリフは、今回、サーチンのものだった。今回、最後の幕でのサーチン(能登剛)の語りは迫力あり、感動ものだった。
今回の舞台の話が最後になってしまった。ベリャコーヴィチ演出のユーゴザーパド劇場の「どん底」を2000年に見た時は、スタイリッシュに生まれ変わった「どん底」に引き込まれた。面白かった。今回はその演出を踏襲した舞台なのだが、今見ると、セリフの途中でベッドで転がったり、不自然な動きは、自然主義演劇破壊の行き過ぎのように思える。それでも、ワーシカが宿主を殺したのを見て、ナターシャが「二人ともグルだったのね」と誤解して狂乱するやるせなさはたまらなかった。
また音楽が効果的。深刻な話が始まると最初ポルカのような音楽が流れ、それが低音の響く重厚な音楽へと引き継がれてテーマの重さを印象付けていた。また、せつない曲が流れるシーンもよかった。冒頭の入場とラストに流れるダンス曲と合わせ、4つの曲でうまく組み立てられていた。
2時間50分(休憩15分含む)
スープラに乗って
東京マハロ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2024/08/30 (金) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
口当たりは軽いと思わせながら、中身はなかなかヘビーで見応え充分な舞台。セットが秀逸だし、選曲もよかった。
ライオンは眠らない
かーんず企画
アトリエファンファーレ東池袋(東京都)
2024/09/04 (水) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/09/04 (水) 19:00
心地よい笑いと社会の問題提起がバランス感覚よく、観て楽しくも考えさせられるお話でした!
三ノ輪の三姉妹
かるがも団地
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2024/08/31 (土) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
松本清張「点と線」
カンパニーデラシネラ
神奈川県立青少年センター・紅葉坂ホール(神奈川県)
2024/07/27 (土) ~ 2024/07/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
マーティン・スコセッシ監督の『アフター・アワーズ』を思い出した。デヴィッド・フィンチャー監督の『ドラゴン・タトゥーの女』やクリストファー・ノーラン監督のような理系の思考法。小野寺修二氏の物事の捉え方に似た感触を得た。映画の演出に向いているのでは。
美術家のニコラ・ビュフ氏のアイディアが冴える。可動型の長方形の立方体、合体すると路線図や駅舎になる。演者が舞うように回転させ動き離れ背景を作り出す。ワークショップ・オーディションで選ばれた数十人のエキストラが繰り広げる雑踏は美しい。(総勢38人らしい)。
時代は1958年。福岡の香椎海岸にて青酸カリを飲んだ男女の情死体が発見される。産業建設省(現・国土交通省)の課長補佐(小野寺修二氏)と割烹料亭の女中(大西彩瑛さん)。小野寺修二氏は今日本を騒がせている疑獄事件に関わっており、汚職や詐欺等を取り締まる警視庁捜査二課が既に動いていた。警部補(成河氏)が現地に向かう。捜査が打ち切りになった福岡署の古参刑事(武谷公雄氏)は心中に疑問を抱いていた。小野寺修二氏の遺留品から出て来た食堂車での領収書が一人分だったこと。心中の為に旅に出た二人が別々に食事を取るだろうか?
踊りのようにくるくる回り、不意に意識を失い、突然のストップ・モーション。『マトリックス』のバレットタイムを思わせる時間の恣意的な流れ。夢遊病者のような繰り返し。詠春拳のような遣り取り。まさに松本清張『点と線』の最新Remix。天野天街氏と流派は違えど根底に流れる宗派は同じような。
成河氏が崎山莉奈さんに突然言い出すメタフィクション・ギャグ、「お前が犯人···!」はどっと受けた。
再再演作品、流石に面白かった。原作を知ってから、もう一度観てみたい。
成河氏ファン中心の一般的な客層にも受け入れられたようで何より。崎山莉奈さんは絵になる。
L.G.が目覚めた夜
演劇集団円
シアターX(東京都)
2024/09/01 (日) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
カナダ初演の現代劇だが、宣伝だけではどんな芝居か解らない。見てみれば、現代風俗劇でもあり、ミステリ劇でもある。登場人物は生者が6名、舞台の上に終始いる死者、と重要な枠割りを果たす登場しない人物が一人。計8名。1幕に2場、休憩なしの二時間弱。典型的な現代小劇場向きの作品である。芝居の物語の枠取りは典型的な通夜の客ものだが、設定はかなり今風でエグい。
タイトルのL.G.というのは登場しない人物の名前の頭文字でロリエ・ゴドロの頭文字である(カナダフランス語圏の話である)。
一人暮らしの老母が亡くなって家族が集まってくる。まず、長年家を出て世界的にエンバーミング(死体処理)の達人として活躍している長女(平栗あつみ)が帰郷してササッと老母に最高の装いをする。老母に身近にいた長男(本田新也)とその妻(一谷真由美)、次男と三男。他に斎場の担当者(徳永夕夏)。
長女が若くして家を出た理由は、少女期に近所の男にレイプされたことから故郷にいられなくなったからで、今もその男はそこで生き続けている(出てこない)。ミステリ的な謎は、なぜ、長女は突然帰郷して母の葬儀に自分の力量を示そうとしたのか。さらに、亡くなった老母が全遺産をその男に残すと遺言したのはなぜか。
作劇的にはエンバーミング(映画「おくりびと」の納棺師である)を舞台の上でやってみせるところを入り口(一場)にして、葬儀後の弔花に埋もれた控え室で一族の秘密が次々に明らかになっていく次第(二場)がミステリ的に巧みに展開している。最後に、なぜ、L。G。と言う頭文字をタイトルにしたのか解る。
手が込んでいて、よくある話ながら、今の観客のものにしようとしている意欲作だが、総体的に言えば、上手いのだが後味はあまりよくない。そこがクリスティ張りのフーダニットのあっけらかんとした犯人さがしとは違う現代版フーダニットの難しいところだ。俳優もつか芝居で名を売った平栗あつみの久し振りの主演だが、みなどこか堅い。人間関係に絡まない部外者の若者の徳永夕夏だけがのびのびと好演である。死体を前に陽気にもやれないだろうが、そこがこの芝居のポイントなのである。
余談で言えば、最近、本作のように翻訳者が演出まで務めることが多いが、翻訳と演出では芝居の役どころが違う。適任の感性も違うと思う。この演出者は今回を含め、初々しく好ましい演出だが、ここから先で失敗し悲惨なことになった先例も目前の例もたくさんある。この演出者はまだ若いだけにその轍を踏まれないように頑張ってほしいものだ。
共闘者
月刊「根本宗子」
TOKYO FM HALL(東京都)
2024/08/31 (土) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
湿っぽくなり過ぎぬよう、個性豊かな面々と様々な仕掛けが開放的な空間と相俟って、贅沢な観劇体験を味わわせてくれた。
世界 、
演劇企画集団Jr.5(ジュニアファイブ)
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2024/08/28 (水) ~ 2024/09/03 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/09/02 (月) 13:30
宗教によって人心掌握・コントロールしようとする政治、
その世界観が、劇場に入った途端、舞台上に広がっていた。
絡め取るような手を伸ばすような、守ってくれるような首を絞めるような
規則正しく複雑に編まれた赤いロープのセットが素晴らしい。
かへり花
トム・プロジェクト
俳優座劇場(東京都)
2024/09/02 (月) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/09/03 (火) 14:00
観終わった後、何だかほっこりする芝居でした。別段、大きな出来事が起こるわけでもないのですが出演者の皆さんのそれぞれの人生が身に沁みます。大人のメルヘン、ファンタジーを感じさせてくれます。老若男女がちびっこ広場で織りなす自然体の会話がとても心地よいです。
針の目
のびる
APOCシアター(東京都)
2024/08/11 (日) ~ 2024/08/12 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/08/11 (日) 13:00
小学生時代に通っていた塾の女性講師のハラスメントをうまくかわしてきた二人が同窓会的な行事で再会し、な二人芝居。前日に観た某作品とカタチは違えど不穏な空気満載なのは共通で、恐怖とは違うがこういう「ゾクッとする」物語も夏の風物詩かもなぁ、などと思う。
終盤の「あの顛末」は「どっちもどっち」なんだが、子供時代に双方それぞれに近いことをした記憶が蘇って古傷をえぐられるような気もしたり。ヤだなぁ。(笑)
なお、今回は断念した「幻の反転バージョン」、いつの日か実現することを切に願う。
みわこまとめ
ピンク・リバティ
浅草九劇(東京都)
2024/08/29 (木) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/09/02 (月) 19:00
実和子という、少女時代は恋愛に全く奥手であった女性が、中毒的な恋愛に染まっていく物語。実和子を含め3人の仲良しグループのそれぞれの恋愛や生き方も絡み合っていて、さらに人間世界とは別のワールド(眠っている時の夢のような設定だ)との出入りもあり、壮大な女性一代記に仕上がっている。
舞台中央にある円形の台座。舞台の上手下手にいすが並べられている。物語はこの円形の台座の上やその下、またはその周囲で展開する。そして、両側のいすは俳優たちの待機場所で、ここから出たり入ったり、実に鍛えられた、スムーズな動きで舞台転換の切れ目を感じさせない。
そしていつも中央に居続ける実和子役の大西礼芳。約2時間の上演時間の中で、七変化の恋愛遍歴を力強く演じる。
この物語は、女性と男性で見た印象が大きく異なるのかもしれない。共感できる部分、そうでない部分。多様な印象を予期したかのように、実和子の2人の友人たちにその「共感」「否定」の役割を持たせているように感じた。また、いろんなタイプの男たちが登場するが、ここは男性視点からみると「まあ、そんな男、いるよな」とあまり意外性はない。やはり作・演出が男性だからなのか。同じ物語を女性がつくったら、かなり趣が異なる舞台になったに違いない。
流れるような俳優たちの動きと出入り。こうした演出の妙で時がたつのを感じさせない。客席の目を終幕まで引きつける力は抜群だ。ただ、タイトルにもう一工夫あってもよかった。
かへり花
トム・プロジェクト
俳優座劇場(東京都)
2024/09/02 (月) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
少々馬鹿げた話が終始穏やかに展開する。3人がそのベンチに至るまでの道筋は、主要な出来事二つを除いてほとんど明らかにされない。特に、大和田獏氏演じる高齢男性の過去は、わずかにあいまいに仄めかされるだけで何も明らかにされない(自分が聞き逃したか?)。そこは想像にお任せする、ということだろう。名前もはっきりしない登場人物たちが、ベンチの所に引き寄せられるように集まってきて、その時その時の気まぐれのような穏やかだがおバカなドラマが展開するところは、少し別役実の劇を思わせる。