RENT
キョードー東京
東急シアターオーブ(東京都)
2024/08/21 (水) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
これを逃せば機会は無いかな、と衝動的に(仕事のシフトが変わった事もあり)チケットを買って観に行った。
マーク役の日本人俳優に特に注目していた訳でもなく、舞台に貢献してくれてさえいれば、とメインは歌でドラマを感じたく序盤のステージを観た。20数年前の日本版は日本人俳優による日本語訳での上演の一部が動画にも上がっていたが、やや興ざめ・・というのは日本語を当てた楽曲は「別物」に聞こえる。耳に入る語感の響き方は勿論違うのだがそこではなく、「歌い方」に影響を及ぼす。歌がドラマを伝えるのに役の心情のニュアンスが「歌詞を体現した楽曲」だけに歌詞が「変わる」と心情にも影響が。
全編英語での上演は、字幕を追う作業で視覚的な集中に制約があったのは事実だが、やはりオリジナルのニュアンスは代えがたかった。
私は散々DVDで観ていたつもりだが、微妙に初耳なメロディーが聞こえたりもした。だが大筋流れは分かっているから観劇に支障はなく、むしろ展開を先取りして涙腺が緩んでしまって困った。
音楽のアレンジは若干DVD版と違っていたり、あとは役者の個性が幾分異なり、私としてはモーリーンのワンマンステージをどう演じるかが、中でも俳優の個性で随分違いそうだが、今回のキャストは(DVDの俳優と比べて申し訳ないが)モーリーンのチャーミングさとこの場面の意味がよく分かり、ドラマの成立を円滑にした。
『志在忠益』
劇団文机と熊
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2024/09/06 (金) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
DARESAN
劇団かずき
シアターウィング(東京都)
2024/09/06 (金) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
人生で初めて舞台を観ましたが最高でした。初心者でも分かりやすく、世界に引き込まれました。
今後も応援しています!!
来来来来来
ノラ
THEATRE E9 KYOTO(京都府)
2024/09/06 (金) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
満足度★★★
想定は山林に囲まれた片田舎の集落
旦那に逃げられ、中庭?に野鳥専門の動物園(孔雀がいる 野鳥?)を運営しているおばあちゃん👵と、そのおばあちゃん👵のDV長男と嫁 イケメン次男と結婚したものの、一週間で逃げられた自衛隊上がりの嫁 義理の父(旦那は単身赴任)に恋する嫁 ヤリマンで妊娠してしまった女性が繰り広げる、ベクトルの狂った日常生活 人間の欲求やそうなったプロセスを表現しながら話は進む 最後は意外な展開で…
あるあるではないが、あるかもな話
DARESAN
劇団かずき
シアターウィング(東京都)
2024/09/06 (金) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白かったです!内容も分かりやすかったし、俳優さんの演技も上手くて感銘を受けました。また、観ていてすごく楽しくてあっという間でした。あと2日、4公演頑張ってください。またこれから先もみなさんのことを応援しています。
雑種 小夜の月
あやめ十八番
座・高円寺1(東京都)
2024/08/10 (土) ~ 2024/08/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/08/14 (水) 13:30
8年ぶりとなる「団子屋シリーズ」第3作。劇中時間も8年を経て、演じるレギュラーの三姉妹と母も実生活の8年の経験を役に乗せて演じており役の説得力(というか実在感?)が見事。
そしてメイン舞台の白っぽい木目の印象もあろうが木目の優しさ・暖かさに通ずる作風に癒される、
さらに母の過去を(も)描くのは「いかにもシリーズ第3作」だし、冒頭場面や中盤のアレなど今の時期にピッタリなのも巧い。
また、ファゴット(!)も加えて効果音もこなす4人の楽器隊の生演奏も言わずもがなだし、贅沢な時を過ごせて満足。
終わらない歌
WHO'S TERRACE × BOO WHO WOOL
ワテラスコモンホール(東京都)
2024/08/28 (水) ~ 2024/09/01 (日)公演終了
Re: プレイバックpart3
劇団チャリT企画
駅前劇場(東京都)
2024/08/28 (水) ~ 2024/09/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
フライヤーからは、想像できなかったまさかの日航機墜落事故のお話し。とても、興味深く観劇させていただきました。ラストがあっさりで驚きましたが引き込まれました。
妖怪大参列
劇団 枕返し
OFF OFFシアター(東京都)
2024/08/23 (金) ~ 2024/08/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
夏はやはり、ホラー。妖怪もの2つ目でした。お話しはさておきキジムナーが印象的で人魚さんに一票でした!それぞれの癖の有る妖怪で面白ろかかったです。
あえて、小さなオペラ『魔笛』2024
シアターX(カイ)
シアターX(東京都)
2024/08/16 (金) ~ 2024/08/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
長年続く企画のようで、毎年キャストを変えて簡略版の「魔的」が上演されるというもの。毎年これを楽しみに来ている客も多いらしい。私も興味深く嬉しい「発見」で、来年も観に行くだろう。との告白にて感想に替える。
AKUTAGAWA
八王子車人形西川古柳座、Yara Arts Group
座・高円寺1(東京都)
2024/08/03 (土) ~ 2024/08/06 (火)公演終了
実演鑑賞
人形劇の知らない劇団へ足を延ばしてみた。
睡魔に襲わる。芥川龍之介の演目「4つの内3つ目が飛んだ。順番に羅生門、地獄変、?、河童」と思っていたが(パンプの極小文字に目を凝らしたが不掲載)、公園ページを見たら5演目。「竜」と「杜子春」の間熟睡したようである。
結果物足りなさが残ってしまったが、「車」の意味が判明。演じ手が座る縦横に稼働する台(キャスター付き)により、人形の移動の滑らかさを可能にする独自の手法だ。
座高円寺の横に広い舞台。下手側に、今回のコラボの相手だろうか、地の文と台詞を英語で喋り、舞台上部にテロップが出る。これがハードルとなり(発語から意味ニュアンスが直接に届かない)睡魔に至ったのかも。
その演じ方も独自だ。西洋演劇をあまり知らないが、ステージには和が満ちているのに劇を主導する位置に異質があり、異文化の遭遇が狙われている、と頭で理解。
あの瞳に透かされる
Pカンパニー
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/09/04 (水) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/09/05 (木) 19:00
座席1階
「あの瞳に」というタイトルの意味を、劇場を後にして反すうすることになる。くるみざわしんらしい、見事な脚本だった。テーマは従軍慰安婦と写真展。右派の反対運動を恐れて行政や大企業が口をつぐんでしまうという事態が相次ぐ中で、意欲的な舞台だ。
世界に冠たる大手カメラメーカーが従軍慰安婦の写真展を開こうとしたが、SNSなどで脅迫めいた投稿が相次ぎ写真展の担当者男性は中止を決定する。表現の自由を制限したとしてこの男性は訴えられ敗訴するが、男性は株主総会の炎上や会社の上層部を守ったとして形ばかりの取締役に引き立てられ、南国の島に「左遷」させられる。
男性と妻が島で暮らしているのは、会社が所有しているリゾート物件。だが、実はこの建物にまつわる、避けては通れない歴史があった。それは舞台の進行で明らかになる。閑職に追いやられた男性はフリーマーケットで天使の人形を買い集める。この天使の人形の瞳が何を語るのか。舞台はこの島での従軍慰安婦の歴史や、歴史を記録する写真というメディアの価値など、さまざまなことを客席にぶつけていく。
Pカンパニーの「罪と罰」シリーズには定評がある。それに加え、今回はくるみざわしんの戯曲とのことで期待して出かけた。期待を裏切らない出来栄えだったが、途中に休憩をはさんだのはもったいなかった。せっかく盛り上がった緊張感が途切れてしまった。でも、それだけで☆を減らすのはどうかなと思って五つにした。登場する俳優たちも、それぞれ独特の個性や役割を与えられた配役を、きっちりこなしていた。
いきなり本読み! in EX THEATER ROPPONGI
株式会社WARE
EX THEATER ROPPONGI(東京都)
2024/09/03 (火) ~ 2024/09/03 (火)公演終了
実演鑑賞
初EX THEATER。二階席からぐっと見下ろす格好だがよく見える。世田谷パブリックの3階席も近い距離感に思うが何故ああも遠く感じるのか。照明の具合(光度の問題)か。
感想を言うのも無粋な気がするが、書き留めておく。
使う台本で成否が決まると思われたが、今回使った台本は「ごっちん」のお話。以前「モロモロ」シリーズの端緒のような短編集成(確かKAATでの?)の一つにこれがあって、その大元は年始工場見学会(五反田)の出し物だった記憶。どうしたって後藤剛範の三つ編みカツラにスカート姿が浮かんで仕方なかったのはリーディングではイメージを助けた。名前に「たむけん」とあり、工場見学会では田村健太郎がやった役だったかも。基本子どもの残酷さ、純粋さの世界がうまく表現され、悪い大人(教師たち)と対決(ゲーム対決の様相で子どもの想像力による場面と説明するも可)、しんと心に沁みる場面もある。
今回の企画では「お前」枠というのがあったらしい。最前列中央の十数名が、該当場面に来ると順々に台詞を言う。台本上二か所「お前」登場場面がある。その枠を買った一般の観客に、岩井氏がリハを一回(ここでダメも出す)、そして本番という手順だが、本番でも途中で介入し「もっとこう」と言い直させたり鼓舞したり、指導のみならず感心したりコケたりのリアクション(「お前」たちは中々アピール度があってその生々しい、つまり生き生きした台詞にゲストも観客も楽しく反応できる)をまじえて盛り上がり面白がる時間となる。
もっとも本編も「面白がる」時間。いじられ役となる今回のゲスト、小泉今日子、小林聡美、そして伏せられていたゲスト(といっても既に公表済みであったよう)高橋文哉、板垣雄亮が、8人(以上)の役を性別年齢関係なく入れ替えてやる。のであるが、本来(自分的には、多分岩井氏的にも)ゲストのあたふた振りを面白がり、それを経ながらどうにかドラマが最後に到達、成立する事を寿ぐ趣向だったのが、ゲストらの手練れに感服する事となった。詳述したい衝動を抑えて(というかきりがない)、その事だけ記しておく。
周囲には(その会話や反応から)演劇通もいれば、滅多に劇場に来なそうな人もいたが、心から楽しむ(のが表に出まくってる)彼らの様子を見て嬉しくなる自分が居り。
MY ROOM IS MINE!!
MIXZONE
小劇場B1(東京都)
2024/09/04 (水) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
いや~これは実にユニークな設定ですね。コメディかと思いきや、ちょいとサイコでシリアスな近未来SFの世界、大いに楽しめました。
『大洗にも星はふるなり』
ゴツプロ!
「劇」小劇場(東京都)
2024/08/28 (水) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
若さ溢れる勢いのなる舞台でした。最初台詞の間が少し気になりましたが、バカバカしくも登場人物と共に楽しめました!
あの瞳に透かされる
Pカンパニー
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/09/04 (水) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
第36回池袋演劇祭参加作品。重厚骨太といった作風で観応え十分。
説明では、「従軍慰安婦」写真展を通して表現の自由と責任を問うとある。しかし、もっと核心に迫るー従軍慰安婦は国家の強制なのか、諸々の条件も含め国のための自発的な行為だったのか を問うている。勿論 問われているのは観客1人ひとりにである。
舞台としての面白さはあるが、説明不足なのか自分の理解不足または台詞の聞き逃しがあったのかもしれないが、分かり難いところがいくつかある。そもそも説明にある過去を蒸し返す無遠慮な男の正体が謎めいている。
物語は大手カメラ会社に勤務する男は、6年前 元「従軍慰安婦」の写真展の企画責任者だった。しかし、インターネット上に従軍慰安婦はデマだと書き込まれ、会社への抗議行動を恐れ写真展を中止した。男は写真家の表現の自由を侵害したとして裁判を起こされ敗訴した。しかし会社を守ったと評価され、取締役に昇進し会社所有の施設に住んで悠々自適の暮らしをしている。そこへ無遠慮な団体職員(配役)がやってきて…。
登場人物は5人、役者はその立場を鮮明にし 緊迫した会話を繰り広げる。その情景を支えている舞台技術が実に効果的だ。重低音の音楽が流れ、モノクロ的な単色照明が緊張感を漂わせる。
この施設(自宅)に出入りしている建築業の女性の存在が妙。会社の人間でもなければ「従軍慰安婦」問題にも直接関わらない。かって医者であったが患者と向き合うことが出来なくなり、今は建築業を行っている。患者という「者」を看ることが出来ず、今では「モノ」を見ている。そこに本来直視しなければいけない問題、核心から目をそむけているといった典型的な人物を配したように思える。
劇中、チラシPhotoにある陶器の天使 と タイトルに係る台詞が繰り返し出てくる。今あるのは過去の残骸の上に成り立っている社会なのか?本作は実際にあった事件(2012年)を元に劇作家くるみざわ しん氏が劇作したもの。その根底にあるのは戦争の悲惨=反戦を語り継ぐことだろう。その断片を表現の自由に絡めて描いている。
(上演時間2時間20分 途中休憩10分含む)
あの瞳に透かされる
Pカンパニー
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/09/04 (水) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
実在した表現の自由の事件を素材にした現代劇である。
戦時の従軍慰安婦の写真展を、世間に批判を畏れて大会社が中止した。会社は責任を担当取締役(内田龍磨)一人にかぶせて左遷、地方に住まわせて、ほとぼりが冷めるのを待つ。そのいきさつを嗅ぎつけた運動家グループが、むしろ謝って公開した方が大会社に取っては利益になると、二枚舌平気の弁護士(磯谷誠)を派遣してくる。会社も二重構造なら社会の倫理もダブルスタンダードなのだ。
現在の週刊誌的話題ではよくある構造で、どちら側にも現代ならではの問題構造に対して実にナサケナイとしか言いようのない正義がくっついている。
しかし、今は身近なゴミ問題から世界的なロシアの侵攻問題まで、どこにもありがちの、昔風の正邪では裁ききれない問題を舞台で観客に見せるのは難しい。問題はそれぞれ弱みも持っている。多くのことに表裏の諸条件が複雑に絡み合っている現代をどう生きるかと言うテーマはかなり面白く演劇的でもある。しかし、この舞台では残念ながら設定にぼろが出すぎた。最後に、突然、主人公が田舎のフリマで天使の人形を集める、と言うことへテーマの解決を持っていっても無理がありすぎる。主筋の写真展の中身の従軍慰安婦問題や、会社内の内部抗争、まで、さまざまな立場の人間に役割を拡げすぎて整理されていない。この作者は関西の医師出身の劇作家で、過去にも東京で見たことがあるが、このようなとっ散らかり方はしていなかった。劇団として、はじめての作家との取組み方にも混乱の原因があったように思える上演だった。客席は満席だった。
来てけつかるべき新世界
ヨーロッパ企画
京都府立文化芸術会館(京都府)
2024/09/05 (木) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
満足度★★★★
再演とのことですが、かなり現代版にアレンジされていると思います❗誰でも楽しめる内容で、会場は平日にも関わらず満席 追加でパイプ椅子席も増設 板尾さんが、とても良い味を出していて、テンポがとても良い感じです❕最後はトリプルコールで、関西を代表する劇団だな〰️と満足感と帰路につきました
「金のりんご」
poco
レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)
2024/08/31 (土) ~ 2024/09/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
いい意味で裏切られました。童話の後日談的なお話で、こう来たか❗と思いながら拝見していました。それぞれに内容も充実していて面白かったです。
『大洗にも星はふるなり』
ゴツプロ!
「劇」小劇場(東京都)
2024/08/28 (水) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
肩の力を抜いて心から楽しく拝見できました。熱のこもったお芝居良かったですね。本当に各人の個性全開で明るい気分になって劇場をあとにできました。楽しい時間ありがとうございました。