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11月11日、あめときどき馬ところにより鹿

11月11日、あめときどき馬ところにより鹿

愛伝一家

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2020/11/11 (水) ~ 2020/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

止まらない台詞に詰まった小ネタや伏線、漫画やアニメや時事ネタをポップに独特のテンポと不思議なノリで笑いにしていくセンス
やっぱりこの劇団は好きだなあと
この作品の前日譚である「7月7日、はれときどき…」で惜しいと思ってた部分も改善されていて凄い楽しかった
中村翠さんと新川眞白さんのコンビのノリとテンポがとても切れ味良くて好きだった
コロナネタではあるんだけど元々時事ネタ多めのコメディをやるところだから、今現在コメディを作ったらこうなったという感じだと思う
とにかく客を楽しませようとしているのが好き

おめかし、鉄下駄、総本山~削ればカビも大丈夫~

おめかし、鉄下駄、総本山~削ればカビも大丈夫~

劇団「地蔵中毒」

駅前劇場(東京都)

2020/11/12 (木) ~ 2020/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★

いつもの地蔵でありつつ駅前劇場ということで舞台美術的なものがしっかりしてて、いつもよりも出ハケや転換がスッキリ見やすかった
おかしそうな人がおかしなことをするのは正常で
旅館の主人やビデオの父親など正常そうな人がおかしなことをする事こそが狂気であり面白いなと

シャンドレ

シャンドレ

小松台東

こまばアゴラ劇場(東京都)

2020/11/04 (水) ~ 2020/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★

面白いの前にまず役者さんと演劇凄えなあとなった
人の作り込みが深く細かく刻まれててそれだけでドラマが生まれてて
人はその場面その人相手にしか見せない顔があってそれが見事に舞台上にあって
役者さんの凄さに圧倒された

劇団晴天の「曇天短編集」vol.2

劇団晴天の「曇天短編集」vol.2

2223project

王子小劇場(東京都)

2020/11/06 (金) ~ 2020/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

いやぁ好きだったし面白かった!
最近特にほうぼうに良いよって触れ回っている推し作家大石晟雄さんの本はやっぱり素晴らしいなと
あらすじだけだったら凄いありふれた筋なのに
対話と会話と感情を組み合わせるとこんなに笑えて泣けるのかと

「風船割り放題」
シチュエーションコメディのような導入から
見えていたものや伝わっていたものがまるでぐるんとひっくり返されてしまって
さみしさの本質をちょっと浴びせられた気がした
一緒にいるってことには理由があるし
それは必ずしも良いものとは限らない
でも一人はさみしい

「あなたが窓際にいると私には背中がみえる」
背景にある物語はけっこう実はどうでもよくて
そこにいる二人の二人だけの物語なんだよなと
何気ないやりとりが全部現実味があって
ON・OFFと張りと緩みで
そういった作品というものの楽しさを味あわせてくれるなあと

「晴れたよって言われても」
あぁこれは特に好きだった
凄い泣いてしまった
大丈夫じゃなくても大丈夫なんだよって言ってやりたかった
誰かがいなくなるってことはそれだけのことなんだよ
でも僕は生きているしでも死ぬかもしれないし
大丈夫だって言ってもらいたい

はかりしれない光をもつもの

はかりしれない光をもつもの

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2020/11/03 (火) ~ 2020/11/10 (火)公演終了

満足度★★★

Mars Ver
シアターミラクルの作品だなあって何か凄い感じた
ミラフェスっぽさというかお祭り騒ぎ感があって
ここは目崎さんっぽいテイストだなとか、カロリーさんっぽい台詞だなとか、そんな感じで楽しんだ
久し振りに見た役者さんたちも相変わらずでなにより

Venus Ver
同じ台本だけどMarsVerと役者さんが全然違った演り方していて印象が全く変わったものになってた
直前に見ただけにさらにそれが浮き彫りになった感じ
高村さんとセキユさんの対比が特にそう
それぞれのVerでこれはこっちが好きだなとかがあった

The last night recipe

The last night recipe

iaku

座・高円寺1(東京都)

2020/10/28 (水) ~ 2020/11/01 (日)公演終了

満足度★★★

本当にしっかりと創られた世界と物語
喪失から始まって、何かを得ていってるようで元々無いものは何も埋めることもできない
現れる場面がどんどん心に重なって、人が心の中に生きてきて
確かにそこにその人はいて
きっと喪失させてしまう僕は何かを残せるだろうかと

あたらしい朝

あたらしい朝

うさぎストライプ

アトリエ春風舎(東京都)

2020/10/27 (火) ~ 2020/10/31 (土)公演終了

満足度★★★★

夢と現実、生者と死者がドロドロのスープになって舞台上でグツグツしてるいつものうさぎストライプの世界観
過去と未来も現在も誰かと出会い別れて、なんかそれらが綿々と繋がってるこの世界がとても愛おしいと思った

野外劇 NIPPON・CHA!CHA!CHA!

野外劇 NIPPON・CHA!CHA!CHA!

東京芸術祭

池袋西口公園野外劇場 グローバルリング シアター(東京都)

2020/10/18 (日) ~ 2020/10/25 (日)公演終了

満足度★★

意思のない人形を置いて見せ物にするような
演出の意図はわかるけど、とても露悪的な趣味だなと
計算されたギャップというものの
浮き立つような寒暖差
なんだか凄い現実に突き落とされた気分だった

ののじにさすってごらん

ののじにさすってごらん

やしゃご

こまばアゴラ劇場(東京都)

2020/10/22 (木) ~ 2020/11/01 (日)公演終了

満足度★★★

ある場所の時間を切り取って僕らは眺めるだけ
現実はそれぞれ個別にあって重なりや事情など考慮してくれないし物語は必ずしも収斂しない
言葉を持った人が発するものが放射状に飛び散ってたまにぶつかる
轟々と流れ込んできて爆発して出ていく作品

みんなの捨てる家。

みんなの捨てる家。

アナログスイッチ

駅前劇場(東京都)

2020/10/21 (水) ~ 2020/10/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

芯のしっかりした善い作品だった
歳をとって思い出が増えているせいか普通に泣いてしまった
みんなが集まると、とりあえずお茶を出すようなあの光景は故郷なんてない自分にも帰ってきた気にさせる
なんかなんとなく両親の顔が見たくなった
本当に良い物語だった
思い出とは懐かしさを心に擦り付けるものか
過去に縛りつけるものなのか
明日を生きるために必要なのか

いつか生きてた自分によって今の自分は出来上がってて
そこには必ず誰かがいて
僕にもきっと忘れてる人がいる
忘れてた時間がある
少しだけ思い出そうかな

『ぬれぎぬ』『ジョシ』『ウィンドミル・ベイビー』

『ぬれぎぬ』『ジョシ』『ウィンドミル・ベイビー』

アマヤドリ

シアター風姿花伝(東京都)

2020/10/14 (水) ~ 2020/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

いやあ、凄い良い作品だった
口語劇とは違った意味で、作品中の人物の会話におけるリアルさってのがあって
それはその人がそこでそれを言う必要性みたいなものでもあって
とにかくこの作品は会話と言葉がリアルで素晴らしかった
特に門田役の沼田さんが完璧
作中の主な会話は議論でもあり
理を詰めれば詰めるほど言葉が軽くなったり
表面だけなのが浮き彫りになったり
論理がずれていったり
議論としての教科書のような流れが含まれていて
議論好きがくすぐられる要素の応酬
理路整然としているゆえに人間の感情のバグが露出する作品

アポフェスひとり芝居博覧会

アポフェスひとり芝居博覧会

銀色天井秋田企画

APOCシアター(東京都)

2020/10/10 (土) ~ 2020/10/11 (日)公演終了

満足度★★★

宮村『粧自記』
本当の自分を伝えたくて一瞬一瞬の自分を並べてみたらそこにいるのは誰なんだ?
とてもストレートで正直な作品という印象
だからこそ最後はもっと曲げても良かったのかなとも
宮村さんは感情の方向性が多い時の表情の方が面白い
静と動だと動が映えてた

須藤正三「アルモノ」
緩やかに繋がっている短編オムニバス
オチが必ずある安心感
ちょっと全体的に淡々としてたのでもう少し波が欲しいとも思った

瀬尾さよ子「シェイク屋さんのソネット」
比喩的な場面や断片で小さな世界と大きな世界を繋ごうとしてると思うのだけど、正直なところわかりにくかった
もう少し頭の中の世界を表や観客に示してほしいなと
特に誰かに語りかける場合はそこが客に見えないとキツい

世界も三角、土俵も三角/特殊になれなかった者たちへ

世界も三角、土俵も三角/特殊になれなかった者たちへ

マチルダアパルトマン

王子小劇場(東京都)

2020/10/07 (水) ~ 2020/10/11 (日)公演終了

満足度★★★★

『世界も三角、土俵も三角』
緩くて拍子の少しズレた会話と日常系四コマみたいな短いシーンの連続で作られる物語
見慣れた安定の池亀さんの作品世界だなあと
笑の中から情を炙り出すのが松本さんは上手い
聖さんは元々良いのに見るたびに良くなってく

『特殊になれなかった者たちへ』
この作品好きだな
特殊清掃員たちの仕事と会話と言う特殊性の中でそれぞれの特別な普通があって
池亀さんの世界は会話の柔らかさとは逆に死や暴力が隣り合わせの場合が多くてそれが上手くハマってる
大垣さんは本当に娘溺愛しそう

売春捜査官

売春捜査官

今生酔いどれ喫茶

シアター711(東京都)

2020/10/08 (木) ~ 2020/10/12 (月)公演終了

満足度★★★

何度見ても強い戯曲だよなあと
怒号と罵声と暴力と差別的な言葉が投げ散らかされているようにみえて、しっかりと全てが収束していく
それぞれのキャラにドラマが有ってそれを体感できる
役者も演出も本の強さにどうしても飲み込まれてしまう
勝手に出来上がってしまう

線路沿い獣道

線路沿い獣道

MCR

ザ・スズナリ(東京都)

2020/10/08 (木) ~ 2020/10/11 (日)公演終了

満足度★★★★

どんなに時間があっても探せないものがあって
何度人生をやり直しても出会えない人がいて
世界のテッペンに行ったら否が応でも上を向かなきゃいけなくなった
重くてぶっ刺してくる言葉が高い天井から降ってくる
輪郭が綺麗な演劇がライトに浮かび上がった

WATCH THE WATCHMEN(we put on masks)

WATCH THE WATCHMEN(we put on masks)

コンプソンズ

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2020/09/29 (火) ~ 2020/10/18 (日)公演終了

満足度

猫町の如く演劇しかない町に迷い込んでしまった男の話
意図的で恣意的な失敗作だなと
でもコンプソンズってこういうもんだったよなという原始の海の命のスープを飲んだ感じ
メタまみれで小ネタまみれ
コンプソンズ版「劇場」も演劇人と観劇者でみえ方が違うかも

広くてすてきな宇宙じゃないか

広くてすてきな宇宙じゃないか

キャラメルボックス俳優教室

オメガ東京(東京都)

2020/09/30 (水) ~ 2020/10/04 (日)公演終了

満足度★★★

感傷のエーテルに満たされた、味わい慣れた物語
もはや一つのディファクトスタンダード
スピードとパワーで展開も何もかも捻じ伏せるよなあ本当に
役者さんだと、米村さん、環さん、櫻井さんが良くみえた

2作目が書けない。

2作目が書けない。

「欠点」

シアター711(東京都)

2020/09/24 (木) ~ 2020/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★

劇団も作演も出演している役者も全然知らないけれど良い作品だった
きちんと感想を文章で書き上げたいと思わせる作品
20代前半のルサンチマンやゴールに向かって走っているはずなのにゴールのわからない不安感
ずっと苦しさを感じながら観てた
シーンや言葉の軽さ重さのバランス感覚がとても良い作家だと感じた
あとメインの役者の演技は良かった
彼らの辛さや苦しさも大人になってしまうと娯楽として消費してしまう、消費したら終わりだと思ってしまう
ゴールテープは自分で切りたいよなあと
ぜひ次回作に期待したい←

脳ミソぐちゃぐちゃの、あわわわーで、褐色の汁が垂れる。

脳ミソぐちゃぐちゃの、あわわわーで、褐色の汁が垂れる。

オフィス上の空

シアタートラム(東京都)

2020/09/17 (木) ~ 2020/09/27 (日)公演終了

満足度★★★

世界には許容が必要だけど
人との関係性を許容で区切る事は醜い
趣味趣向はそれぞれ尊重されるべきだけど
そこに性欲という他者に向けられるものが入ると尊重なんて言葉は消えてなくなる
結局パワーの強い人が勝つんだねとなる
それぞれの秘密は一昔前なら笑いのオチになっていた
今はこれは笑いにするもんじゃ無いときちんと心がモードを変える
彼らはとても未熟だ
だから見ている僕らも考える
自分にとってのそれを壊されないように考える

『夜鷹と夜警』(よだかとやけい)

『夜鷹と夜警』(よだかとやけい)

東京No.1親子

ザ・スズナリ(東京都)

2020/09/11 (金) ~ 2020/09/22 (火)公演終了

満足度★★★★

やっぱり福原充則さんが書くモノローグの台詞は泥のように綺麗で目の前に破れ目のある情景が広がって、アスファルトに膝をついたようなじんわりとした感覚が伝わってくる
そこに色を付ける安藤聖さんもまた上手いなあと
全体にパンチラインの筋がある作品で楽しめた

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