『救うか殺すかしてくれ』
努力クラブ
KAVCシアター(兵庫県)
2021/01/22 (金) ~ 2021/01/24 (日)公演終了
満足度★★★★
初日観劇
お初の劇団さん、冴えないおじさんの悲喜劇をエネルギッシュなスタイルでぶちかます。
全てに悲観的で人望なく他人任せ、誰かに助けて貰う事を夢見る西さんに訪れる幸せの糸口の数々と、それを手繰り寄せられない引きの弱さ、愉しかった。
演じる高校生 兼 第55回 近畿高等学校演劇研究大会
京都芸術劇場
京都芸術劇場(京都芸術大学) 春秋座(京都府)
2021/01/22 (金) ~ 2021/01/24 (日)公演終了
満足度★★★★
毎年伺いたいと思いつつ、伺えませんでしたが…
コロナ禍ですが、今回、初めて拝見しました。
初日観劇
■和歌山)向陽高校
出場辞退との事。
ご決断を尊重します。
どこかで拝見できれば幸甚です。
■大阪)追手門学院高校:学校へ行こう
インフルエンサ,声優,学者,留学…成りたい自分への夢が広がる。
可能性は∞、何にでも成れる。
青春だな、羨ましいな。
高校生らしい内容で、観てて愉しかった。
PINOCCHIO(ピノキオ)
dysmic Entertainment
HEP HALL(大阪府)
2021/01/15 (金) ~ 2021/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
千秋楽観劇
ゼペット教授は人に進化できるDNAロボ·ピノキオを完成させるが…
ピノキオのエピソードなぞりつつ、DNAロボット·ピノキオは無事に人になれるのか?
お芝居とダンスで綴る未来版ピノキオ、愉しく拝見。
大人は勿論、子供達のダンスも良かった!
大満足です。
丈夫な教室
T-works
AI・HALL(兵庫県)
2021/01/14 (木) ~ 2021/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
楽日観劇
小学校に侵入したハサミ男によって、友を殺され、傷つけられた凄惨な過去。
大人になった旧友が偶然小学校に集い、そして再びハサミ男が…
トラウマに翻弄され、大人になっても尚、引きずり続け、もがき抗い、前を向こうとする姿に涙が溢れた。
どの役者さんも名演でした!
あの事件は忘れられませんね。
ローズのジレンマ
東宝
シアタークリエ(東京都)
2021/02/06 (土) ~ 2021/02/25 (木)公演終了
満足度★★★★
ニールサイモンの晩年の喜劇、十数年ぶりの再演とのことだが初演は見ていない。演出者は変わったのかもしれないが、いかにも晩年の小品である。
夫がなくなって失意の中で経済的にピンチに陥った大物作家ローズ(大地真央)が、締め切りに追われている。作品のヒントにと夫(別所哲也)の遺作を手に取るが、自分ではとても手が付けられず、娘の秘書(神田沙也加)や、たまたま手に取ったミステリのワンブックライター(村井良太)が近所にいるというので助手に呼ぶ。四人だけの登場人物で、作品を仕上げるまで。舞台の仕掛けとしては、忘れられない亡夫が終始ローザには見え(現実に舞台に出てくる)、ほかの人には見えないという約束事で、そこでの登場人物たちのすれ違いが笑いを作っていくが、ここはそれほど新味もなく、夫婦の愛情物語も型通りのベタで、折角の母娘関係の葛藤にもニールサイモンらしい切れ味がない。
出演者はミュージカルもこなせるメンバーなので、最後に短いミュージカル風なシーンもあるが、まずは収まりのいい幕切れにはなっている。しかし、いかにものブロードウエイ喜劇で、太地も神田もいつもは、キャラクターを膨らませるのにおとなしい。男優陣も伸びやかさに欠ける。観客席もまだ始まったばかりなのに三分の二くらいしか入っていないので喜劇らしく盛り上がらないのが残念。
こういう芝居は日本の商業演劇に欠けているところで、この劇場(芸術座)を始めた菊田一夫が目指したのは首都市民が一夕楽しめる東京現代演劇を作ろうという事だった。社会劇の新劇とも、伝統を引いた新派、新国劇とも違う独自ので大衆現代劇で、芸術座は三益愛子の「がめつい奴」や森光子の「放浪記」で現代商業演劇の新境地を確立したわけだが、この手の喜劇はできなかった。いまなら、三谷幸喜だろうが、続く作者が出てこない。ケラとなると、もう、このレベルは超えている。時代に合った喜劇はつくづく難しいものだと思う。
今回よかったのはホリゾントのマッピングで、こういう技術の発展も芝居を変える。
アイ、フロムヘブン
ステージタイガー
近鉄アート館(大阪府)
2021/02/06 (土) ~ 2021/02/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
オープニング
娘と父と新郎が手を 重なった3人の姿 この演出 見せ方は最高です。
時間を超えて父と手をつないでいた。
そして、最後の場面 作った燕尾服を娘 新婦が手にしてバージンロードを新郎と歩く 重なった3人の姿がよみがえる この演出がとてもいい。
父の娘への想い 熱い物語に、ステージタイガーの熱い演技、上手い客演陣 森崎さんの熱い演技、父とは、ただただ娘、息子を大切に思う、すべてを与える そんなもんなんです。
この芝居を作った若い人たちの優しい心 物を観る力 こんな若者がいる日本はまだまだ捨てたもんじゃない。
しっかりと作られたお芝居を、息子、娘の父として観ました。 終始 泣きっぱなし 感動しました。
堕ち潮
TRASHMASTERS
座・高円寺1(東京都)
2021/02/04 (木) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
間口の広い座・高円寺1の舞台いっぱいに組まれた屋内のセットはみごとでしたが、端っこの方の席だと一方が中心の芝居の時は取り残されている気がしました。年代もよくわからなかったので、もっとはっきり分かった方が良いと思いました。
しかし、見応えのある舞台でした。
ザ・空気 ver. 3
ニ兎社
J:COM北九州芸術劇場 中劇場(福岡県)
2021/02/04 (木) ~ 2021/02/04 (木)公演終了
#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
「ピーチオンザビーチノーエスケープ」
【🔞】
吊り橋効果を思わせる独特な描き方は、強烈な印象を与える。ノワール劇と言っても過言ではないが、囚われた少女の体と心(精神)、その成長・変化が並行して描かれることによって、別の味わいを持たせている。
説明に”事実をモチーフに”とあるが、事実とフィクションを巧みに織り交ぜ、身も心も全て曝け出し、行き場のない衝動、時には暴力を切り取った衝撃作。
(上演時間1時間55分)
#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
『ピーチ-』鑑賞
サイコで胡散臭い禍々しいゾワっとする肌感覚は正に私が好きな『キ上の空論』の作劇。
客席を埋める大多数が男性客-
確かに女優陣の肌の露出が多く、扱うモチーフが陰惨極まりない。これまでも不快感を露わに劇場を後にする女性客が多く見られた下品な芝居を観たが、本作はそうしたものとは一線を画す。
特に終盤は舞台上から発するエネルギーがとにかく凄まじい!怒涛の演出では、コロナ禍の日常もぶっ飛んだ。女性たちが妖しくも逞しく、瑞々しく躍動する様はエンターテインメント作品として成立している(と信じたい!)ので、むしろ女性にこそ勧めたい。[男女比1:9でもいい位]
私は職場の柔らかい感性の女性に勧めています。
必見!!
#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★
PINKを観劇。前回の公演が面白かったので楽しみに行ったのだが、登場人物の人格否定発言や共感できる人物がいなかったので私には…でした。
また前3列は席を詰めての観劇なので、感染予防が気になる人は後列を希望したほうがいいでしょう。
韓国現代戯曲ドラマリーディングX
日韓演劇交流センター
座・高円寺1(東京都)
2021/01/27 (水) ~ 2021/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★
「椅子は悪くない」(2002年/ソン・ウッキョン作/上野紀子訳/鄭義信演出)、「加害者研究 -付録:謝罪文作成ガイド」(2017年/ク・ジャヘ作/洪明花訳/西尾香織演出)の2演目を鑑賞。
「椅子」は早々と売切れだったが鄭演出だからだろうか。雑貨屋に置かれた木製の椅子を一目見て釘づけになった男の話で、売り物ではなかったこの椅子を手に入れようとする男と、雑貨屋の店主、売りたがらない店主の息子(椅子を作った)、男の財布を握る妻が登場人物。実は舞台は稽古場でこの芝居のオチを探してスクラップ&ビルトを繰り返すというのが劇の概要で、最後に相応しいラストを見出す。物の価値とは何か、についての考察が意外に深い。演出、役者もこなれてうまくまとまっていた。
「加害者・・」は戯曲を見ても中々に難解で(ヴィトゲンシュタインの哲学書のような?)、演出を西尾女史に依頼したのが分かる。加害性についての考察ながら過激な内容を含み現代的。だが、時系列で書かれない散文なテキストの「割り振り」に苦慮した模様。
その後アフタートーク、シンポジウムと進み、シンポジウムは日韓演劇交流を俯瞰しつつ両国の現状報告が興味深かった。
最も見たかった「激情万里」(1991年/キム・ミョンゴン作/石川樹里訳/南慎介演出)を逃したのは残念。1990年前後の韓国映画は金明坤と安聖基(アンソンギ)が両頭という感じで、「西便制」等忘れようもないが(氏が脚本も担当していた)、この頃から既に舞台の戯曲を幾つも書いて上演していた等全く知らなかった。
この事業は当初の約束通り日韓交互開催(日本作品→韓国/韓国作品→日本)10回で20年、来年の韓国開催で1クールを終えるとの事だが、今後も何らかの形で継続される事を願う。シンポジウムが興味深かったのでまた後日報告したい。
ザ・空気 ver. 3
ニ兎社
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2021/01/08 (金) ~ 2021/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
やはり、このシリーズはどれも素晴らしい!
タイムリーな話題も取り入れて実感のわく話なので、何とも言えない底知れぬ怖さがある。
神野三鈴さんが非常に素晴らしく、
またB作さんの映像に見えるような生の演技も本当に良かった!
#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
『PINKの川でぬるい息』
自分の彼女や親きょうだいがそう言うところで働いても良いと言う人だけが、そう言うところへ行っても良い・・・と言うのが我が家の掟です。
アフターイベントにびっくり。
#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2021/02/08 (月) 19:00
「ピーチオンザビーチノーエスケープ」
120分。休憩なし。18歳未満入場不可。
#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
草の家
燐光群
ザ・スズナリ(東京都)
2021/02/05 (金) ~ 2021/02/18 (木)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2021/02/08 (月) 14:00
座席1階
物言う舞台が特徴の燐光群では異色の家族劇か。しかし、過疎化と高齢化で古里が廃れていくという日本社会の現実を、家族の会話劇を通して鋭く告発しているとも言える。
「ここ数年はお客が来るのを見たことがない」と自嘲気味に語られる「はかり屋さん」。舞台の小道具としてさりげなく置かれている計器類は、すべて本物だという。より正確に計量する器具は、日本の高度成長を支えてきたとも言える。物言わぬ小道具と、この古い家をどうするのか、と繰り広げられる兄弟の会話。そのコントラストがなんだかシンクロして少し悲しい。
男ばかりの兄弟たちは、地元に残る者、都会に出る者といろいろだが、実家に残された年老いた母親の元に集まってくる。だが、その兄弟たちももう若くはない。「親亡き」後をどうするか、兄弟それぞれの思いが交錯する。
「家を売る」という話もちらりと出るが、土地価格が高く一財産になる都会と違うから、話が出ても相続争いとかにならないところがなんだかほっとする。子どものころや若いころはけんかをしたり確執があったとしても、お金さえ絡まなければ、兄弟が骨肉の争いをするということにはならないだろう、と舞台を見ながら安心したりもする。
「小道具」に触れたが、この舞台では見えない「小道具」もよかった。それはホタルや大木だ。実際にホタルが飛ぶわけではないが、まるで本当にそこにあるかのように感じた。役者たちの力量のなせる技だろう。
時間の流れを感じさせる最初と最後の場面。うまい台本だと思った。
#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了