カミキレ
藤原たまえプロデュース
小劇場B1(東京都)
2021/02/14 (日) ~ 2021/02/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
初日観劇。
藤原たまえプロデュースの公演は、何作か観ているが、いつも不思議に思う。普通の日常を淡々と描いており、劇的なうねりはあまり多くない(←失礼だったかな)。しかし多くの人が観にきている。
そこ(公演)には人の優しさ温かさようなものをそっと掬い上げる、そんな魅力に溢れているからではなかろうか。
本作も多くの人々が何らかの理由で使用するであろう「カミキレ」を題材に滋味ある(一部ミュージカル風?)作品に仕上がっている。自分は好きである。
最近、他で【18禁】公演を観劇したが、本公演、自分が観た回は【18未満】の子供も観劇していた。それだけ親しみやすいもの。
(上演時間1時間15分)
#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
ピンクとピーチ両方観ました。
私のキ上の空論感を変えました。
私が言うのもなんですがなかなかの出来だと思います。
今日もしんでるあいしてる
悪い芝居
本多劇場(東京都)
2021/02/14 (日) ~ 2021/02/21 (日)公演終了
杏仁豆腐のココロ
nu-ta
シアター711(東京都)
2021/02/10 (水) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
サンサーラ式葬送入門-普賢篇-
feather stage
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2021/02/04 (木) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
千秋楽Aチームを劇場で観劇。
役者さんの演技力は良いと思いましたし、脚本も個々の場面に吸引力があるというか目が離せない印象ではありました。
モンティ・パイソンのSPAMALOT
エイベックス・エンタテインメント
東京建物 Brillia HALL(東京都)
2021/01/18 (月) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白かった。とはいえ、それは福田組の部分よりも、元の舞台の構造や楽曲の(バカバカしい)出来によるところが大。今回の湖の貴婦人役・新妻聖子は、これまでの日本版上演では1番よかったのでは。とか何とか言っても、夜の地震ですっかり内容がすっ飛んじゃった感も。
End of the day~あすくる~
激富/GEKITONG
ABCホール (大阪府)
2021/02/11 (木) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
内容はとても良かった(⌒0⌒)/~~。舞台美術も良かったし、値段が高いのは相殺。笑いが有りすぎで、焦点がボヤけてしまっていた感があったが、次回も楽しみ。
堕ち潮
TRASHMASTERS
座・高円寺1(東京都)
2021/02/04 (木) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
親世代と子世代、夫婦の間、嫁と姑、借金地獄など家族間の軋轢を、保守一族に対する、若い革新世代の反乱にまとめた。役者たちがどないあい、泣き叫ぶ熱と圧がすごい。でも、観終わってみると、意外と爽やかな気分で終わった。
激しく議論がぶつかり合うのはいつものトラッシュ節なのだが、どこか距離を取ってみられたのは、なぜだろうか。保守で選挙のためには金もばら撒くワル爺さんにも、可愛げが感じられ、悪人はいない。中津留氏の大分の実家がモチーフになっているそうなので、登場人物への愛情が根底に流れている気がした。そう言えば、永井愛も思春期は明治女の祖母との闘いに明け暮れたそうだが、祖母をモデルにした芝居「見よ、飛行機の高く飛べるを」は、愛らしい少女時代の話でさわやかな青春ドラマだった。
広い家の間取りをキッチンから大広間まで作った舞台セットは間口八間もあった。横長のこの舞台が、家族の芝居のリアリティーを支えていてよかった。
ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』4
マーベラス/ネルケプランニング/KADOKAWA
天王洲 銀河劇場(東京都)
2021/02/14 (日) ~ 2021/02/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
このシリーズ初観劇でした。原作漫画は未読です。コントの連続のようですが2.5にしてはエスプリの効いた社会派の側面もあって大変楽しめました。日本の鉄道の歴史や現状も判って笑いながら知的刺激を受けた気になれます。同系列2.5にヘタリアがあると思いますが元ネタが近代欧州史なのでちょっとザックリになってしまうのは仕方ない。それに比べると特に東京の生活を知ってる人にはとても卑近なトリビアで密着感。2.5はファンタジーが多くテーマもセリフも普遍性とマンネリの相剋に悩むことになると思うが毛色の変わったこちらの部類こそ本来の文化的立ち位置を思い出させてくれます。多くの演目が“愛と絆”の一体感を謳いながら同調圧力やグループ主義に収斂されて行きがちな中でエスプリと俯瞰で世の中を見る視点を与えてくれます。これは本来の文化の意味と言えます。2.5を女子供向けと思って安く言葉やテーマを使い回している過度な商業主義製作者が目立ってきてる気がするのでこういう作品を応援したいです。
福島三部作 第一部『1961年:夜に昇る太陽』
DULL-COLORED POP
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2021/02/09 (火) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
#1961年:夜に昇る太陽
初演のこまばアゴラ劇場の持つ閉塞感と闇がもたらす圧迫感は、作品の持つ恐怖を実感させたと今でも思う。けれど、今回のような舞台のサイズは、田舎の農家の家の空間には近いはず。演劇における空間について再考した。
特筆すべきは井上裕朗さんの操る少年パペット。ソレは表情を変えたりはしない。なのに、彼の動きで魂が吹き込まれ感情が生まれる。だから表情が見えてくる。ヨーロッパに根付くパペット演劇に匹敵する少年が、確かにそこにいた。
夢うつろう、現の先に。
J-Theater
小劇場 楽園(東京都)
2021/02/10 (水) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
リーディング形式の舞台。初めは好きな人と夢の中だけでも仲良くしたいという青春ならではの甘酸っぱい感じだったのだが、段々と雲行きが悪くなり・・・・。淡いピンクに少しづつ墨を落としていくような感じがなんとも言えず良かったです。舞台周りに蝋燭が並べられてたのにも意味があったんですね。
#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★
#PINKの川でぬるい息
初日&千秋楽を観た。性趣向、近親相姦、売春、ドラッグ、差別、家庭や学校教育の限界や崩壊……さまざまな社会の陰部のタブーをポップにユーモラスに描いた秀作。作品をリードする広川碧さんの吸引力に畏れ入る。役と彼女自身がバリアフリーで……別の作品を観てみたくなる。それは彼女の力はもちろんのこと、演出の目と力によるところも大きいだろう。目当ての岩井七世さんは、ろりえ『年末』に続きお姉さんポジションで、しかも同性愛。クールな彼女が、ユキと手を合わせながら立場が逆転し恋に落ちて行く様にドキドキさせられる。彼女の歌い踊る目がヤバイ😅楽しそうで楽しい。
ストリートミュージシャン役の大垣友さんの果たす役割って大きい。生音の歌も転換のジングル⁉️も。
キャラクターとしては小日向雪さんのベンジャミンがたまらない。キュンキュンする。
欲を言えば最後までユキのドラマととして観たかった。ラストにネオンちゃんへフォーカスしていった感じが少し緊張が緩んだ気がした。ネオンちゃんのドラマはスピンオフとして別作品でじっくり観たいと思えた。
アフターイベントは大好きな藍澤慶子さん出演の短編。あの緩さが見事。彼女は本当に巧い。もっと評価されていいと思う。須田拓也さんは流石と言うしかない。二人に挟まれてベンチの真ん中に座り、虚空に彷徨わせる視線なんて極上のご馳走。観ている自分がずっとニマニマしていることを自覚する。だって可笑しくて楽しいんだもの。夢を詰め込んだ空っぽのランドセルを、もう一度背負わなくちゃ。
『白い星』~シロイヒカリ~
100点un・チョイス!
ザ・ポケット(東京都)
2021/02/10 (水) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★
『僕だけがいない街』系のリピート物語。10年前、恋人が刺殺された未解決事件を今も引き摺る主人公。ふと気付くと事件当日にタイムスリップしていた。何とか恋人の命を守り、犯人の正体を突き止めようとするも・・・。
花奈澪さんを久し振りに観た。(冒頭でいきなり刺殺。)2019年11月の『魔術士オーフェン はぐれ旅-牙の塔編-』以来か。この御時世、無理してでも観ておかないと本当に後悔する羽目になる。青木素姫(そおひ)さんが雛形あきこ似で印象に残った。三村貴恵さんは見覚えがあるのにそれが何だったのか思い出せなかった。
凄く好感度の高い運営スタッフで気持ちが良かった。
夢うつろう、現の先に。
J-Theater
小劇場 楽園(東京都)
2021/02/10 (水) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
モノクロ上の空
劇団片羽蝶
仮想劇場ウイングフィールド(大阪府)
2021/02/13 (土) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★
劇団初回公演だそうです。
物語は、後半の展開は好きです。
意味がよくわからないシーンがあって、演劇素人としては不完全燃焼でした。
役者さんは全員初見の方々。
作品自体の持つ色彩の無さのせいか、全員がモノクロ感がありました。
カラフルな作品の演技を観たいです。
『娘たちのうたわない歌』
坂本企画
難波サザンシアター(大阪府)
2021/02/11 (木) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
一幕は、真っ白な娘たちとノラ。
疑いを持たない娘たちは無垢で美しい。ノラは何者なのか正体不明。とても危ういのに穏やかな時間。
二幕は一転してカラフルな娘たちと相変わらずのノラ。娘たちの気持ちと表情の動きが、観客の心を引き回す。
これは一度観て欲しい。
夢うつろう、現の先に。
J-Theater
小劇場 楽園(東京都)
2021/02/10 (水) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
キオスク【東京公演一部中止】
兵庫県立芸術文化センター/キューブ
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2021/02/11 (木) ~ 2021/02/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
前半はまだテーマがわかりにくいのだが、後半にナチス支配が確立した中、それぞれの登場人物の選択が胸を打つ。いい芝居だった。フランツ(林翔太)とアネシュカ(上西星来)の2回のデートシーン(スピーディーで大胆で楽しそう)や、フランツがゲシュタポ本部にお百度踏む場面など、演劇的省略と早回し的動きでを圧縮してみせ、印象に残った。上西星来が演じる奔放なボヘミア少女がよかった。青春の夢と儚(はかな)さを体現していた。
最初は湖のある故郷から都会に出て恋を知るフランツの生活がメイン。ナチスの台頭や、ユダヤ人への嫌がらせは点描に過ぎない。後半になって、オーストリアが合併されると、キオスク店主のトゥルスニエク(橋本さとし)がゲシュタポに連れ去られ、フランツ一人が時代の激流の中に残される。そんな中、フロイト(山路和弘)との会話、それに背中を押されたフランツの「愚行」が胸に染みる。
フランツの1937年晩夏から翌年6月までの1年足らずの体験だと知ると、悪気流の加速の激しさ、彼の成長の速さにめまいがする。キオスクの店のセットの上に、何度も故郷の山と湖を描いた背景画が掲げられる。何か意味があるのだろう。セットが示す二重性は、故郷の母とフランツが常に絵葉書をやり取りすることともつうじている。日々の出来事を書くだけのたわいもないはがきだったのが、最後は、母を心配させないために嘘を書く。でも、母はフランツに危険が迫る直前、湖畔に大きなかぎ十字を幻視して、予感する。
前半65分、休憩15分、後半90分(計2時間50分)だが長さを感じなかった。特に後半。
#12『ピーチオンザビーチノーエスケープ』/#14『PINKの川でぬるい息』
オフィス上の空
シアターサンモール(東京都)
2021/02/07 (日) ~ 2021/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
♯12 ピーチ
弟がキョーコを電話で追い詰めていくシーンと、桜子が自分の作り出した多人格たちと向かい合うシーン。演者達の熱演と、演出の巧みさで素晴らしい場面と感じた。
♯14 PINK
生ギター弾き語りに合わせ演者がマイクを持って歌う。ドラマでもなく、映画でもない、演劇を今観てると実感できる演出。
今年最初の観劇。満喫!
方舟
秦組
d-倉庫(東京都)
2021/02/06 (土) ~ 2021/02/14 (日)公演終了