藪原検校 やぶはらけんぎょう
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2021/02/10 (水) ~ 2021/03/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2021/03/06 (土) 18:30
本作は、過去に何回か別演出家Ver.を観ているけれど、これまでに観たことの無い藪原検校でした。
こうやって井上作品が新しいカタチに進化していくのは、井上ファンとして、大変喜ばしいことです。
いとしの儚
劇団扉座
ザ・スズナリ(東京都)
2021/03/06 (土) ~ 2021/03/14 (日)公演終了
満足度★★★★
あらすじは公式サイトで説明されているとおり。
和風ファンタジーな世界観でストレートに愛を描いたお話。
完成度の高いお芝居で
・和風ファンタジーや伝奇物が好きな人
・恋愛ものが好きな人(かせめて抵抗感が無い人)
なら、安心して、観ることができるかと思います。
いとしの儚
劇団扉座
ザ・スズナリ(東京都)
2021/03/06 (土) ~ 2021/03/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2021/03/07 (日)
価格4,830円
7日13時開演回を拝見。
扉座・横内謙介さんの脚本だという訳で選んだ本作は、無敵の博打打ちが、鬼との勝負に勝って得た絶世の美女・儚(はかな)と共に過ごしていくうちに…といった伝奇モノ。
主観的には手が合わなかったが、客観的に振り返れば、笑いも狂気も悲恋も盛り込まれたサービス精神旺盛な、大変良く練られた110分のオトナの寓話だった。
オパンポン★ナイト〜ほほえむうれひ〜
オパンポン創造社
こまばアゴラ劇場(東京都)
2021/03/05 (金) ~ 2021/03/07 (日)公演終了
何度か観るチャンスを逃していた劇団。評判も高かったし、期待しての初見。過剰に期待してしまったのがいけなかった。併せて、客席に自分とかけ離れた感覚で笑う客がいたことが更に気持ちを萎えさせた。辛かった。苛立った。
スコーンと清々しく笑いたかった。
おねしょのように
FUKAIPRODUCE羽衣
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2021/03/07 (日) ~ 2021/03/14 (日)公演終了
14RELATIVES:14人の親戚
いたみホール
AI・HALL(兵庫県)
2021/03/06 (土) ~ 2021/03/07 (日)公演終了
満足度★★★★
演技は今一感がありましたが、内容は村角さんらしさが至るところにでていたと思います。ストーリー展開が、なんとなく予想できて私も成長したと思う反面、いつもの奇想天外さが少なかった…。WS楽しみです‼️
ジレンマジレンマ
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2021/03/04 (木) ~ 2021/03/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
全く状況の異なる3組の追及する人とされる人が登場する。一組はそのものずばりの刑事と泥棒であり、共犯も別室で取り調べを受けている。余罪の追及にいわゆる「囚人のジレンマ」状態になっている。他の組も同じで、それがタイトルの元ではあるが「囚人のジレンマ」そのものがこの劇のテーマではない。他の二組は初老の技術者と調査官、米屋と農協の職員という一見無関係な3組6人のお話である。…とこの後も続けようとしたが主催者の「説明」に要領よく書かれているので省略する。
泥棒の件も米屋の件もよく分かったが技術者の件はかなり事情が異なっていてもやもやが残った。このレビューを書いて行くうちに作者の狙いはむしろ技術者の件の異常で異質な状況を描くことなのかとも思えてきた。
オープニングのランダムなタイミングのストップモーションは見事なものだ。一人でも少しでもずれているとぶち壊したが、しっかり揃っていて気持ちが良い。音楽の何かでタイミングをとっているはずだが一回見ただけでは分からなかった。ビデオを買って研究したくなってくるのは営業の狙い通りか。
義経千本桜―渡海屋・大物浦―【伊丹・北九州公演中止】
木ノ下歌舞伎
シアタートラム(東京都)
2021/02/26 (金) ~ 2021/03/08 (月)公演終了
満足度★★★★
義経千本櫻は、歌舞伎の代表作と言われているが、「仮名手本忠臣蔵」や「四谷怪談」のように、全編を通してこういう芝居、と言えない複雑な物語である。乱暴に言えば、源氏平家の争いを「義経」という人物のエピソードに沿って見ていく、と言うあらすじで、この二段目の「渡海屋―大物浦」と四段目の「河連館」とは内容のつながりもほとんどない。そこが歌舞伎の面白いところでもあるのだが、この木ノ下歌舞伎では、最初にこの粗筋を二十分くらいで一気に見せてしまう。なにか見たような気がした(それは各段を切れ切れに見たことがあるからでもあるが)一昨年だか、花組芝居が全段を一気に見せてくれた公演があったからだ。正直に言うと、全段見たから演劇として満足か、と問われれば、そうでもないのだが、終始一貫の近代劇を見慣れた若者がそこで躓くといけないという配慮らしい。
現代語と現代音楽をバックにしたスタイリッシュなこの冒頭の「時代背景とこの後のあらすじ」部分がよく出来ていて、当時の天皇権力をめぐる争いがよくわかる。音楽と、装置の面白さにつられてここを見てしまうと、そのあとは、古典に従った場面でもついていきやすい。古典の名セリフや見せ場は全部入っている。
「渡海屋―大物浦」は、天皇家に振り回された平家、源氏の二大勢力の激突を、瀬戸内海の港町の船宿を舞台に、見せる、と言う趣向で、両者の策略を歌舞伎お得意の「実ハ」を使って二転三転、見せ場を作っていくので、細かい筋はとても書ききれない。しかし、見ていればそのいきさつが分かるのだから、確かのこのアダプテーションはよく出来ている。
ことに今回は人の世の争いがテーマになっていて、安徳帝入水の説得「争いのない海の底には平和な世界がある」を柱に使っている。
「碇知盛」のような歌舞伎の見せ場も多く取り入れている。知盛はあらすじと本編と二度もバック転をやらなければならないのだからさぞ大変だろう。ほかもほとんどうまくいっているが、魚づくしのセリフで笑いをとるところはうまくいかなかった。語呂合わせが突然出てくると、芸人時代の若者もついてこれないか。ここは歌舞伎役者に敵わないのは仕方がない。
16年の上演の演出多田淳之介の続投。押せ押せの演出で力強い。いつもは凝った小道具が面白い木ノ下歌舞伎だが、今回はほぼ正方形の板の角を上下に八百屋に組んだ舞台がよかった。板には七か所長方形の窓がありそこからの照明を効果的に使っている。音楽は標記がないから既成曲のアレンジだろうが、うまくはまっている。「戦場のメリークリスマス」をおもわせるメロディは少し耳につく。休憩なしの2時間15分。トラムを半分の客でやるのだから劇団は苦しいだろう。ご苦労さま、と言うしかないが次の作品も楽しみにしている。早い機会に昨年上演予定だった「三人吉三」を見せてほしい。
義経千本桜―渡海屋・大物浦―【伊丹・北九州公演中止】
木ノ下歌舞伎
シアタートラム(東京都)
2021/02/26 (金) ~ 2021/03/08 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/03/06 (土)
価格4,610円
6日18時開演回を拝見(130分)。
昨年5月の『三人吉三』でコロナ禍による公演中止を喰らった私にとっては、漸く訪れた木ノ下歌舞伎さんの公演観劇の機会。題目は、作品名を薄っすらと覚えているだけの「義経千本桜」。だが、敢えて何の予習もせずに、観劇に臨みました。
その『義経千本桜』の初段・二段目の各エピソードのうち、特に「渡海屋・大物浦の段」をピックアップした本作。
9年前のNHK大河ドラマ『平清盛』でも明らかになったように、大方のヒトにとって疎いであろう平安末期~鎌倉初期が舞台。その当時の政治や人間関係を観客に案内する、説明台詞の(意図的な?!)クドさにクスクス笑い、反面、ストーリーの底流にあるシリアスな部分に触れては不覚にも涙する…小道具としての衣類・(敢えてベタな)選曲・舞台も合わせた、まさに総合力の130分、堪能させて頂きました。
リバー・ソングス~大阪を流れていた6枚の枯葉~
大阪府・大阪文化芸術フェス実行委員会
ABCホール (大阪府)
2021/02/27 (土) ~ 2021/02/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
大阪の6つの川で、ほのぼの、暖かい、恐怖、ばかばかしい、強い想い、それぞれの物語りの振り幅で、最後にとても面白い。
5つの物語り その間に流れる船に二人の話がつなぐ 川で水切り板挟み 安治川隧道でちょっとほのぼの。 リアルな河童。 川の名は子供の頃からの呼び名が一番。 男を殺した 停電、通りかかった警官も。 流れる小船の二人は、男の遺体が一つ。源八橋西詰を思い出した。
アユタヤ
MONO
あうるすぽっと(東京都)
2021/03/02 (火) ~ 2021/03/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
◼️約135分(途中休憩込み)◼️
いつものような皮肉が抑えめな、土田英生らしからぬ真っ直ぐですがすがしい劇。時世柄、こういう劇もいいな。もちろん、笑いが冴えているのはいつもながら。ベテランと若手が混在する新生MONOも様になってきて、安心して楽しく観られました。
オパンポン★ナイト〜ほほえむうれひ〜
オパンポン創造社
神戸アートビレッジセンター(兵庫県)
2021/02/26 (金) ~ 2021/02/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
bikeshed
些細な物事ほど重点を置く 瑣末なことほど議論が紛糾する
問題は他にあるのに、その事は話せない。
別の些細な事を話さずにはいられない状況
判断がつかなくなってくる 2転3転 自信も崩れる
あれこれ、本質からずれるものなんでしょう。面白かった。
更地SELECT〜SAKURAⅤ
大森カンパニー
小劇場B1(東京都)
2021/02/26 (金) ~ 2021/03/07 (日)公演終了
眠れない夜なんてない
青年団
吉祥寺シアター(東京都)
2021/01/15 (金) ~ 2021/02/01 (月)公演終了
満足度★★★★
浅見光彦シリーズのドラマを観ているときのように、戦後何十年だからあの人は何歳くらいのはずなんだなとか考えながら観ていました。
戦争前夜の作家たち
Nakayubi.
gallery Main(京都府)
2021/03/06 (土) ~ 2021/03/07 (日)公演終了
満足度★★★★
題名と作者を覚えるだけの日本文学で、まともに本で読んだことはない…😓時代時代の苦悩をとても上手く演じられていたと思います。特に女優二名の演技が印象的❗次回も期待してます‼️
チョコレート哀歌
ノラ
SPACE9(大阪府)
2021/03/06 (土) ~ 2021/03/07 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
大阪まで遠征できないので初日を配信で拝見。約52分。よかった。
最初14時の回は、10分過ぎぐらいからどうも2人のやり取りに違和感があり、音ずれが起きていたのが分かったので途中で離脱。18時の回で再チャレンジ。この回は問題なし。
night way
遊劇舞台二月病
ウイングフィールド(大阪府)
2021/02/26 (金) ~ 2021/02/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
膠を作る 牛の屠殺 人が嫌う仕事 牛が何故かわかる嫌がって進まない いいブラシ撫でてやる ハンマーで失神させ片足を釣り上げて逆さ吊りにして、喉を切り血を出す。 膠工場で働くマスナガ、膠工場立ちいかなくなる。ツダショウコ 騙されて援デリ。マスナガの死刑が執行される、二人の刑務官 階段を登れないマスナガを担ぐように押し上げて階段を進める 嫌がって進まない牛と重なる。人が人を追い込んで、どこかでズレる、戻れなくなる思考、取引が終わる、追い込まれる精神状態。 解っていても抜け出せなくなる事。 狂ってしまう事。 人は誰でも狂うかもしれない。
『W の歌劇(うたげき)』
若木志帆
道頓堀ZAZA HOUSE(大阪府)
2021/02/23 (火) ~ 2021/02/24 (水)公演終了
満足度★★★★★
キラキラだけじゃない、出演の4人の皆さんの 歌 ダンスが、高い技能で磨かれている。
笑い有りの面白い物語。ミュージカルでの台詞から歌に変わるのが、今回初めて心地よく感じた。
台詞の音程から歌の音程へ「セリフ」「歌」「ダンス」を同時に演じる そして伝える だから難しい 何処かがズレると違和感になるんだ。とても上手い4人の ややミュージカル 良かった。
オパンポン★ナイト〜ほほえむうれひ〜
オパンポン創造社
こまばアゴラ劇場(東京都)
2021/03/05 (金) ~ 2021/03/07 (日)公演終了
満足度★★★
◼️90分強◼️
タイトルに偽りなし、黒い笑いの3本立て。どれも題材に目新しさはなく、また、展開に乏しいが、一つ事をこねくりまわし、10分で収まる話を30分に持っていく脚本力は只事ではない。
演技についても述べておくなら、関西演劇らしいテンション高めのお芝居は、当たるとデカいが、客がついてきてくれないと、空振りに終わるリスクも。
あいにく私の観た回は空振りが目立ったような…
チョコレート哀歌
ノラ
SPACE9(大阪府)
2021/03/06 (土) ~ 2021/03/07 (日)公演終了
満足度★★★★
女性二人の演劇。二人だと表現が限られてくると思うが、限界まで表現できていたと思います。ゆかりの発する言葉には共感できることもあり(男ですが)、目がゆかりを追いかけていました。良かったです。