最新の観てきた!クチコミ一覧

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棒になった男

棒になった男

若だんさんと御いんきょさん

THEATRE E9 KYOTO(京都府)

2021/02/27 (土) ~ 2021/02/28 (日)公演終了

実演鑑賞

棒になった男 調査する人 3人の演出家がそれぞれの演出 カフカの変身の様に見えたり 棒になったと思い込んだ心の様に見えたり 混乱する自分の頭の中がとても面白い。

オヤオヤ、オヤ!オヤッ!!

オヤオヤ、オヤ!オヤッ!!

溺れた魚の水揚げ式

valine(大阪府)

2021/02/27 (土) ~ 2021/02/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

オヤオヤ 父オヤ 母オヤ 子供の喧嘩
手を出してしまった子 その背景
怪我をさせた父は、弁護士、妻に任せる 時間がない 私の時間の価値
子供の気持ち
親の子を守る気持ち、仕事重視の気持ちから、
普通に考えられるようになった父オヤ
親の成長は気づくこと 気づかない事も多いかもしれない。 面白かった

岬のマヨイガ

岬のマヨイガ

特定非営利活動法人 いわてアートサポートセンター

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2021/03/17 (水) ~ 2021/03/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

震災で大事なものを失った人たちの、気丈な姿を見ているだけで涙腺がゆるくなってしまう。t血縁のない三人の女性が、遠野のもののけたちの力をかりて、赤目と海ヘビから岬の人たちを守る物語。もののけたちの人形の造形や動きが素晴らしい。影絵も見事で、視覚効果に秀でていた。「私たちは大事なものはいまみんなあるから大丈夫。でもここの人たちは本当はこんなに大事なものをなくしていたんだ。それなのに私たちを助けてくれたんだ」の言葉が心に響いた。
竹下景子のおばあさんの昔話も味わいがあった。昔話のような座敷童やお地蔵さんも現れて、不思議なできごとが起きるお芝居にぴったりだった。

ネタバレBOX

最後は、アカメたちを退治して、心を奪われた人たちも目を覚ます。喋れなかったヒヨリも声を取り戻す。ゆいママが、きちんと離婚して、ヒヨリの身寄りにも同意を得て、本当の家族になろうというところで終わる。
月影花之丞大逆転【4月28日~5月10日公演中止】

月影花之丞大逆転【4月28日~5月10日公演中止】

劇団☆新感線

東京建物 Brillia HALL(東京都)

2021/02/26 (金) ~ 2021/04/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とにかく楽しい!最高に楽しい!
古田新太さん、阿部サダヲさんの絡みを見ているだけで幸せになる~
木野花さんは流石の貫禄、
浜中文一くん、いい味を出す、
西野七瀬ちゃん、可愛い顔して演技の幅が広い!
その他新感線劇団員の皆様にも久々にお会い出来て
それもまた嬉しい~

ネタバレBOX

髑髏城のネタとか、他の舞台のネタのパクリがこれまた楽しかった!
芝居の本筋そのものも楽しいが、劇中劇もまた楽しい。
たぬきと狸とタヌキ

たぬきと狸とタヌキ

トム・プロジェクト

シアターX(東京都)

2021/03/08 (月) ~ 2021/03/12 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/03/08 (月)

配役が絶妙で面白かった。笑ったねぇ。泣けたねぇ。でもそれもいずれは忘れてしまうのかな??悲しいね。それが人間なのかもね。狸の里帰りも観たいです。

帰還不能点【3/13・14@AI・HALL】

帰還不能点【3/13・14@AI・HALL】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2021/02/19 (金) ~ 2021/02/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/02/24 (水)

集中して見入ってしまった。ラストがね、、、。イイ!!あぁ。。。

モンテンルパ

モンテンルパ

トム・プロジェクト

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2021/01/23 (土) ~ 2021/01/30 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/01/27 (水)

歌手 渡辺はま子の回顧録を夢で包んで投げつけられた感覚を受けました。
いつの時代も音楽そして歌は生きる糧となりますね。

シェアの法則

シェアの法則

劇団青年座

ザ・ポケット(東京都)

2021/01/22 (金) ~ 2021/01/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/01/22 (金)

好きだなぁ。面白かった。シェアハウスの住民と大家さん家族の話。本当にありそうで。まさか!!の話もありで。

ザ・空気 ver. 3

ザ・空気 ver. 3

ニ兎社

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2021/01/08 (金) ~ 2021/01/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/01/13 (水)

ヒヤッとしてニヤッともして、ザクザクと刺さるところもあって面白かった。TV業界の裏を見た!というのはこのシリーズならではと思うけど、そこじゃないんだよね、誰でも持っている人間の心のありようが描かれていてしかも生の舞台を観る喜びも感じました。

日本人のへそ

日本人のへそ

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2021/03/06 (土) ~ 2021/03/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

井上ひさしの戯作者ぶりがよく出ている処女作を、きれいにまとめた。栗山民也としても会心の舞台で、お見事!と言うしかない出来だ。この作者の後半生の作品は次第に「庶民の倫理正義感」が強く前面に出て、それはそれでいいのだが、この処女作が書かれたときのような世間の全てを笑い飛ばす活力はなくなっていた。
作品が時代を経ていく過程では仕方がないともいえるだろうが、このきれいにまとまった舞台からはこの作品が書かれた時代(1969年)の猥雑さは影を潜めている。逆に、この作品が素材にしている差別や性表現や障碍、ジェンダーの話題は現代では「自粛」の対象となるものが多く、それを思うと、何かこの無意味な自粛劇場でこの芝居を観るのも、歴史の皮肉のような思いだった。69年、エコーの芝居が面白いという風の噂で、見てみようと何度も試みたがとうとう見ることはできなかった。その時に「二階の照明席のわきに一人入れるんですが、いつ落ちるかわからないので、お客様を入れるわけにはいかないんです」という劇団の答えはいまも覚えている。その舞台は、素朴、未熟ながら時代に密着していたに違いない。それは芝居というものの宿命のような気がして、粛然とした。

ウィーンの森の物語

ウィーンの森の物語

東京演劇アンサンブル

東京芸術劇場アトリエウエスト(東京都)

2021/03/06 (土) ~ 2021/03/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ヨハン・シュトラウスの楽曲名から取ったと思しい(原題が同じかどうか知らないので)本作は当時好評を博したとか。作者ホルヴァートは小説も書いたが本業は「上演」が収入に繋がる劇作家。作家としての苦節は処女作1920年より1937年頃まで(38年没)、第一次大戦後~ナチス台頭という混迷の時代に重なり、活動の拠点も転々としている。1931年上演された本作は「民衆劇」と言われ世相が色濃く反映しているという(以上ネット情報より)。
同時代の人々にどんな風に迎え入れられた作品なのだろう・・という関心をもって劇場に赴いた。

作品とは離れるが、残念なこと。終盤肝心かなめの場面で、客席から携帯の音が鳴り、恨めし気に客を睨んだのは久々であった。最初芝居の効果音?と思った位の音量だったが「いや違う」と気づき、最前列のご婦人が暫くしてバッグに手を入れているのが見えたが、また暫くして(終演を待たず)他の一人と退場していた。(て事は、自分が退席するためのアラームだった・・?怒!)

この件を述べた理由は以下の通り。迷惑音のお陰で男の台詞一つ(数行あったと思う)が飛んだ(自分の注意を台詞に集中させられなかった=鉄の心臓を持てなかった)。
芝居には展開の分かれ目となる台詞があるが、とりわけ動きや声で判る感情表現やBGMを伴わない、言語情報(台詞)のみで状況を知らせる場面がその分かれ目になる場合もある。その瞬間舞台にはピンと緊張の糸が張られ、耳がダンボになるあの感じ。東京演劇アンサンブルの元来の演技というのがまた「(感情より)台詞を伝える」部類、もっとも今作では中山一朗を客演に迎え「饒舌な感情表現」が舞台に熱を与えていたが、「引き」の瞬間に「伝統」が発揮されていたかも知れぬ。具体的には、さんざん不実を重ねたアルフレートという男が、事が大詰めに来た時に妻もいる場で少しでも悔悛の情をみせるのか、居直るのか、含みを持たせるのか・・微妙なニュアンス(の変化?)を読み取ろうとしていたその台詞が頭に入らず、その後の場の空気も見失った。台本を入手してぜひ確認したい。
実は「分かれ目」でもなく、ただ前と変わらぬ不実な台詞を繰り返しただけかも知れぬ。が、抗議の眼差しを凌駕するニヒリズムを周囲に浴びせたか、それとも矮小な人物を露呈したか・・芝居的にはもう一段この人物の実像に踏み込ませる証言が欲しい部分であり、ある場合それが終幕の空気を左右しそうだ。(空白部分に想像が広がってるパターンかも知れぬが..。) ただ私の目に終幕はやはり物足りなくちぐはぐに感じたのは事実。
そんなこんなではあるが自分なりの読みでの感想を幾つか。

スタッフで楽しみな名前が並んでいたが、最も目立った形で芝居を規定していたのは、翌日観た「ヘッダ・ガーブレル」と同じ稲村朋子の衣裳。アンサンブルの前作に続き遊戯的で、メルヘン劇の書割の衣類版とでも。メークも人形のようで「森の物語」のファンタジックな装いの内に、酷薄な人間模様を描写する構えのよう。
美術(池田ともあき)は、宙に浮いた緑色の風船(長い糸が垂れている)を多数配して「森」を表現し、人がこれを木と見立てて動く事でそう見える。舞台奥には顔が出せる程の垣根が左右に置かれ、退出ルート。場面は色々に転換するが、奥に長い四角の舞台はほぼ平面のみ、照明変化と登場人物で場転と判る。
音楽の国広和毅がエレキギターを使ったいつもながら「前に出ない」効果音な音楽で耳に留まらない。
「森」はウィーンの町の比喩のようで、森は(夏の夜の夢ではないが)この世ならぬ存在に翻弄される場所であり、若く純粋で一本気な主人公マリアンネの人生の前に立ちはだかる様々な障害(取り巻く人間)は、森の仕業か、人間の本質か・・比喩を介在しての問いはありそうである。というのもその面々というのが、彼女目線で描写するなら、まず実父・魔術王(興行師らしい)=母を死に追いやり、女を道具と見て省みない(父がマリアンネとの婚約を勝ち取った相手は富豪の御曹司)。その結婚相手オスカー=誠実そうだが柔で富者の地位に安住し、愛を語りながらも人物の重みがなく何やら表面的(と描きたかったと推察)。そのオスカーからマリアンヌを奪った自由人アルフレート=これが「クズ」の典型(今日風にはダメ男、ヒモ)で稼がず責任取らず子供を厄介払いし最後には枷から逃れたく離縁へ誘導する。赤子を預けられたアルフレートの母及びその母(祖母)=母は息子に甘く意志薄弱・優柔不断、祖母は孫のアルフレートを可愛がらず孫ほ方はそれへの報復を平然とやってのけるという関係、預けられた赤子(ひ孫に当る)も祖母は迷惑がりあやそうともせず故意に風の当たる場所に置いて風邪を引かせ死なせてしまう。
「赤子の死」は終盤の重い展開だが、それが知られる前、つまり赤子を引き取りに行く前、同行する男3人が「ある程度の変化」を遂げる。最大の変化は父、娘の「可愛い孫」(を可愛がる祖父像?)にのぼせ、明るい老後への淡い夢を見る。同行するのがアルフレートとオスカーだが二人の反目を解消しようと働きかける別の男の仲介で、マリアンネも含めて「新たな関係」へと踏み出す風が吹いたかに見える(もっともオスカーは「ずっと君を愛し続ける」と言った約束を繰り返すが、二人の関係を阻害する子供は不要だと言う)。
以上、マリアンネには敵だらけとも見え、演出者がパンフに書いた通り彼女の最後の台詞「もう、無理」をラストにスポットを当てて繰り返させ、現代の若者を取り巻く困難に重ねようという意図は分からなくはない。
ただ、劇では婚約式でのオスカーは身分違いのマリアンネを愛している、と見える。人形風のメイクでは容姿の美醜は判らないが、少なくとも親が決めたコースがマリアンネに「みじめに見えた」事は確かだろう。自由に振舞うアルフレートに一目惚れしたマリアンネが、真に「彼」との相性の良さを感じたのかは疑問ながら、彼女自身はそう信じ、彼と結ばれることを選んだ「行動の人」という事になる。ただ、アルフレートのような男はよく居て、年輩の女性との「復縁」を巡るエピソードが後半あったりと人好きのするタイプ、マリアンネに「愛」を見分ける目があったかはともかく、結局当ては外れた。一方アルフレートと祖母、母との関係は(父の存在が見えない事とも合わせ)彼の人格形成に不可分に感じられる。
・・何が言いたいかと言えば、一連の絡み合った人間模様の中のマリアンネもピースの一つであって、全体で一つのウィーンの森の風景を形作っている。一人マリアンネを一人称として見、自分を重ねて現代の「もううんざり」感を代弁してほしいとは私は思わなかった。彼女自身も失敗を刻み、その報いを受けただけという解釈が残ってしまう。

健気に前向きにやって来た彼女が唯一「当初からの望み」を捨てなかったそれは「アルフレートとの子供」であった。夫不在でも彼女の支えとなり得たのに、父の支持も獲得していざ迎えに行ったら、伏兵現れ、無慈悲な祖母に命を奪われていたという展開がどう収まりたいか。祖母の言動は感覚上(孫が可愛くない祖母はいるか)また倫理上(虐待・殺人は罪になる)現代日本には重ねにくい。せめて祖母がそのようにした必然性が腑に落ちれば、マリアンネの過酷な運命を歯噛みしつつも受け止めた事だろう。
ただその場合も「もう、無理」のリフレインのラストは不要ではなかったかな、と。人々が台詞を吐きながらの去りで、たまたま最後の台詞であるかのようにマリアンネがボソッと言う「もう無理」、照明もそのあたりで暗転が落ち切った位だがここであっさり潔く終わるのが私的には最善。メッセージはこれでした、と言わなくて良いというのが理由。

さらに付記。(長いっ)
前世紀初頭のヨーロッパは産業革命が行き着いた時代の恩恵を享受し、文明の爛熟期でもあって(格差もきっと大きくあった)後発国ドイツ、オーストリア等は芝居当時この時期を迎えていたのやも。日本も大正からエロ・グロとあり戦後に成長期を迎えて爛熟、即ち「余剰」が可能にする権利意識の拡張、世代間対立(価値観の違いという形をとる)。ウィーンという都会で時代を先取る問題を描き取った事がこの作品が拍手で迎えられた背景なのではないか。モダンな芝居だったのだ(勝手に結論)。
ではあの祖母は何者であったか。これも想像を膨らませれば、脳内資料検索で一つ引っ掛かったのはアリス・ミラーというドイツ語圏の心理学者で、彼女が住む社会(という事はドイツになるか)には子供の教育の悪しき伝統(傾向)があり、それが近代には識者の論証というお墨付きまで加わっているが、こいつが人生の問題を生み出す根源だという。それは子供に対する躾の必要、非寛容、遊びや笑いや悪戯や我が儘(赤子が泣くのもその走りだと解釈する)の否定、妥協なき懲罰などだ。そう言えば昔ビレ・アウグストという監督の映画にそういう親の恐怖支配から友人の助けで脱出するというのがあった。あの祖母像は、かの国では「割とよく見かけるババア」なのかも。

総評。仙石きくえという若い主役の等身大にも見える存在の仕方、繊細な演技(というかやはり存在の仕方)は芳醇さを持ち込んだ。なべて役者は達者に見えたがそれだけに惜しい後味。

ネタバレBOX

シュトラウス作曲の「ウィーンの森の物語」は冒頭とラストで実はチター(ドイツ・オーストリアあたりの伝統楽器=映画「第三の男」のテーマ曲もそれ)が使われていた事を知った。以前聞いたコンサートでは省略されていたのだろう。
伝統音楽を奏でるための楽器であるチターには、チターに合う曲調があり、第三の男もウィーンの森もこの楽器が生かされていて、チターにしか出せない哀愁、歴史を背負う者の誇り、頑固な中の優しさ、うまく言えないがたっぷりな情感(煮しめた出汁汁のような)が滲み出てる。こんな感じ方した事なかったな~(年だろうか)。
たちきり

たちきり

ハコボレ

王子小劇場(東京都)

2021/03/09 (火) ~ 2021/03/09 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

個人的な話をして申し訳ないが、落語と演劇をハイブリッドする題材を目の当たりにした初体験は高校演劇だった。小ネタで「日大タックル」が披露されていたから、あれは、2018年ごろだろうか。作者兼主演は生徒だった。かなり緊張した面持ちの青年が、落語のマクラを触媒にし、「像」へ立体化させていくのだった。海のものとも山のものともわからぬが、やはり、落語は境界線の芸術である。得体の知れなさは都合がいい。本来的な落語も、お客と共有されていた空間が、たった1秒で江戸に迷い込むことがある。そこでは噺家の意識が時の流れの境界線となっている。しかし、聴く側は、噺家を漫然と「観ている」わけではなく、ごく自然に、その意識の一部を戴いているからだ。「落語を聴いてきた」という言い回しになった。本劇団は境界線の芸術を、試行することを、本領としているのだろう。
話は脱線するが、演者を幼く感じられた。貶しているのではない。そんじゃそこらの学生劇団より若々しさを帯びており、数年前に鑑賞した高校演劇との点と点が繋がった所以である。男2人だったことも、熱量においてはこの上なく機能していたように思う。

ネタバレBOX

一席講じる青年Aを、青年Bが訪ねる。彼らは高校時代、漫才をしていた仲だった。そして、別々の道を歩み、青年Aは落語家になる夢を諦めて就職が内定し、青年Bは刑務所にいた。
黒い誘惑をけしかける青年Bの、悪びれない様子は、序列を纏っている。そして、これが「かけ合い漫才」となる。しかし、「笑い」のキャリア論を二人で議論するうちに、このような関係性はいともたやすく終幕する。受け身だった青年Aが主題になる。
ラストシーンを書くのは憚れるが、境界線の芸術を、「メタ」という演劇的手法で今風に言えばアップデートしている。意識の深みにハマってしまった、と、私は言い換える。
ウィーンの森の物語

ウィーンの森の物語

東京演劇アンサンブル

東京芸術劇場アトリエウエスト(東京都)

2021/03/06 (土) ~ 2021/03/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2021/03/12 (金) 18:30

160分。休憩10分を2回、含む。

Oslo(オスロ)【宮城公演中止】

Oslo(オスロ)【宮城公演中止】

フジテレビジョン/産経新聞社/サンライズプロモーション東京

久留米シティプラザ (ザ・グランドホール)(福岡県)

2021/03/13 (土) ~ 2021/03/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

最初は、音が小さく感じて聞き取りにくいなあと思っていましたが、紛争の悲惨さや双方の憎しみ、テリエとモナの必死な行動に共感しだすと気にならなくなり、3時間がくにならない間の終演でした。
身近の出来事ではなかったので、当時のわたしは交渉の経緯など考えていなかったと思います。

見入ってしまうとつらい話ですが、少々の笑いを入れて落ち着かせる演出になっていました。

ネタバレBOX

観ていて、日本ならば薩長同盟と坂本龍馬の話を思い出しますが、もちろん規模や悲惨さが違います。
俺たちはどう生きるか

俺たちはどう生きるか

人間の条件

王子小劇場(東京都)

2021/03/13 (土) ~ 2021/03/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

10年後何してるかですね。

ネタバレBOX

メジャーを目指さない劇団と劇団員の話。

どう生きるかというよりも、演劇を続けるべきかやめるべきか、よくある通過儀礼演劇でもありました。

銀ちゃんとヤスの関係は共依存だったことが分かりました。5歳児餓死事件にも通じます。
将棋図巧・煙詰~そして誰もいなくなった~

将棋図巧・煙詰~そして誰もいなくなった~

三栄町LIVE

三栄町LIVE STAGE(旧:フラワースタジオ) (東京都)

2021/03/11 (木) ~ 2021/03/23 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

Aチームを観劇。
ゴスロリ美少女による復讐劇。
登場人物は将棋の駒を擬人化しており、舞台上に設けられた将棋盤での詰将棋と脚本の展開が連動している。

ただ、個人的には合わなかった…。

ネタバレBOX

○良かった点
・キャスト陣が可愛らしい。
 ゴスロリのキャスト陣はたしかに可愛い。

☓悪かった点
・設定がステレオタイプすぎる
 「学生時代、いじめられていた少女による復讐劇」、「電話もつながらない孤島が舞台」、「悪役のいじめっ子はストレス解消のためにいじめをする典型的な悪役」、「他の登場人物はいじめを傍観する者やいじめそのものを止めようとしない学級委員長」とあまりにもベタすぎる舞台・人物設定。
 もちろん王道設定でも面白い芝居はあるだろうが、登場人物が将棋の駒の名前という以外ひねりも無く、主役の少女がいじめで不登校になっていた際、詰将棋にハマっていたという点もシナリオ上活かされていない。

・心理描写が乏しい
 登場人物の心理描写は主役のいじめられていた少女のほかは傍観者の一部にある程度で悪役側の心理描写は皆無。
 ステレオタイプないじめっ子・悪役としか言いようがなく、悪には悪の論理があるといった要素もないため、復讐の対象となって死んでも「悪い奴が因果応報で死んだ」という以上の感想が持てない。
 心理描写の少なさが人物像の深みの無さに繋がっているように感じる。

・謎解き要素が無い
 脚本演出の太田氏は前説で詰将棋作家伊藤看寿の「煙詰」とアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」のコラボレーションと述べていたが…。
 ミステリーというには観客が謎解きをするような要素が無い(主人公による計画された復讐劇なのだから、犯人はあらかじめ分かっている)し、殺害方法や展開に意外性もない。
 煙詰の結果として、「そして誰もいなくなった」状況を作りたかったのかもしれないが、そのことありきで脚本が面白くなければ、意味がないと思う。

 総じて言えば、ミステリーとしては話の展開が単純すぎるし、復讐劇としては心理描写が薄すぎる。

・演技力が不足気味
 若い役者ばかりであり、ベテランのような演技力は望むべくもないかもしれないが…。
 声を張って、喋るシーンが長く続くため、全体として、抑揚に乏しいと感じる。
 詰将棋の展開と脚本を連動させるためかもしれないが、登場人物の入れ替わり・場面転換がとても多く、その割に喋り方が変わらないので、メリハリが無い。

 コロナ対策で客席と舞台の間にフィルムを張っていることから、ある程度の声量は必要かもしれないが、三栄町LIVESTAGEは小劇場の中でもとくに狭い劇場であり、静かに話すシーンは尺を長めにゆっくり話すといったメリハリの付け方もできるのではないかと思う。
俺たちはどう生きるか

俺たちはどう生きるか

人間の条件

王子小劇場(東京都)

2021/03/13 (土) ~ 2021/03/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2021/03/13 (土) 14:00

何をめざしているのか、よく分からん芝居だった。熱は分かるが…。
 劇団を舞台にした芝居は、しばしば自己弁護的になりがちだが、そうなっていないのは良かった。しかし、主人公であるケンの葛藤を描くのか、メンタルに傷んだマヒロの苦悩を描くのか、はたまた劇団のメインである2人を描くのか、明確になっていない部分が惜しい。つかこうへいの蒲田行進曲を一つの武器にして痛みを想起させるのは悪くはないが、あまり必然性は感じない。「青い影」(プロコル・ハルム)に意味を持たせようとしているのが何故か?
 場面転換時をはじめとする、いくつかの演出に疑問を感じる。

リバー・ソングス~大阪を流れていた6枚の枯葉~

リバー・ソングス~大阪を流れていた6枚の枯葉~

大阪府・大阪文化芸術フェス実行委員会

ABCホール (大阪府)

2021/02/27 (土) ~ 2021/02/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

千秋楽観劇
大阪を流れる川を舞台にした(作演の方が異なる)6作
どの作品も楽しめた。

■水切り遊び:で運命が…愉しかった。

■大紛糾:呼び方めぐり、淀x宇治x瀬田の大論争

■かっぱdeルンバ:マウスさんの破壊力半端なし

■あまのがわ:殺人事件を起こして…ヤス子さん肝っ玉座って凄っ

■水底でゆらり:祖母に会うため、急いでいたが…←最後、ビール飲みたくなった。

■ミステリークルーズ:友との約束!死んだらあかん

トム・ソーヤの大冒険

トム・ソーヤの大冒険

dysmic Entertainment

AI・HALL(兵庫県)

2021/02/26 (金) ~ 2021/02/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

楽日観劇

子供から大人まで、皆が楽しめるミュージカルでした。
役者さんやダンサーさん達が演技は勿論、歌って踊って、しっかり存分に愉しめた。

懐かしのアニメ世界名作劇場のトムとハックの世界が…
楽しく拝見、そして感動した!

your Mystery

your Mystery

Brand new stage

STAGE+PLUS(大阪府)

2021/02/27 (土) ~ 2021/02/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初日観劇
完全オリジナルミュージカルとミニステージの2部構成。

■your Mistery(ミュージカル)
少女マンガ的展開?!
大正ロマン溢るる大正版キャンディキャンディの様なオリジナルミュージカル!
見事な伏線回収、ちょっぴりウルウル、元気貰えた。
超~良かった。

■New Myself(ミニステージ)
自分探しのミニショーも元気でた。
歌も躍りも良かった。

この価格で、ストーリーもしっかりしたオリジナル楽曲によるミュージカルを拝見できて、とても満足!

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