逢いにいくの、雨だけど【4月25日東京公演・大阪公演全ステージ中止】
iaku
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2021/04/17 (土) ~ 2021/04/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
観客席の席と席の間隔が全くなく、隣同士ギチギチの狭さ
固定された椅子ではないのだからスペースは空けることはできたはず、
駅前劇場ですら隣の人と肩が当たらないスペースだったのに
今回の舞台はディスタンスが全く取れていなかったのが残念。
また、新規コロナ感染者数が日々増加しているにもかかわらず
観客動員率をいきなり50%から100%に変更するのもどうかと思った。
適切な距離を空けての100%動員なら文句はない、
しかし、あの密集状態はコロナ禍になってから1番酷かった。
配信という選択肢はなかったのだろうか?
スマホを電源から切れと言われていても開始早々、
スマホの音が鳴り響く。
狭く密集した席のためか後ろの方の客席でなにかにキレている客の声。
劇中の私語などもあり、あまり集中して観劇できなかった。
舞台自体はよかったがだけに残念。
パンドラの鐘【4月25日~5月4日の東京公演中止】
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2021/04/14 (水) ~ 2021/05/04 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
当日券発売が中止になり落胆していたが「見切れ席」というのが代りに売られ(同じ料金)、あっさり観劇と相成った。松尾諭、緒川たまき以外は不知。ヒロイン役の女優が、観劇後パンフを開いて門脇麦と知り、容姿と名前が初めて一致。相手役を務めた金子大地も観客の大半を占める若い女性には叱られる程のネームなのだろう。
若い二人の初々しさ(小悪魔的と研究馬鹿の取り合わせがまた破れ鍋に綴じ蓋)と、対照的な年輩男女の天晴な屈折具合とが拮抗した役者力で飲み込む。
最大の関心、野田戯曲の検証(他演出家の手による舞台化)は、コトバの表層でテーマらしさを並べる野田作品の印象を覆して、深い部分に触れてきた。パンフには演出の熊林氏が独自な読み込みをした、といった風な書かれ方をしている。私のような者にとってはこの戯曲に「光を当ててくれた」という事になるのだろう。劇を通じて何か一貫する目線があり、言葉のバトンリレーもその構えの中にあって、言葉遊びがうざくない。言葉が遊ぶ時、人物自身も遊んでいる(遊んだ言葉さえも身体化している)ので、舞台上では台詞に合わせてコマ割りのように身体と場の変化が刻まれ、目まぐるしいが心地よい。
秀逸であったのは台詞にもある「空気」への言及。一瞬の事であるが人物がさらりと(素を見せて)現代批評を語ったかと錯覚した。
「鐘」とは長崎のそれであり、古代の遺物が発掘される現代と、古代そう呼ばれたパンドラの町の場面とが交錯する。若い男女と年輩男女+もう一人の男の5名が現代(といっても設定は戦前)と古代では別の役を演じる。この交錯の仕方は80年代流行っただろう「走り回り叫び回る」感じの荒唐無稽系の「お話」であるが、熊林演出はこの荒唐無稽さに汚しをかけ(ぼかし加工?)、含みのある風景に仕上げていた。舞台中央にでかでかと置かれたギリシャ建築風の一部の肌合い、舞台上に置かれた近代的な縦型白色照明、なぜか靴が持ち込まれてドカッと置かれたり回収されたり(視覚的な美を損なわない範囲)、底の抜けた棺の活用など、一つ一つの寓意は読み解けなやいが今回の『パンドラの鐘』の世界観を全体で形作っていた。
終盤、相合傘の落書きが原爆きのこ雲を表すという展開があるが嫌味なく受け止められた。芝居がこの重いテーマ(売る価値のある?)に着地する事で「成立」するという構成ではなく、そこに至るまでに十二分に「人間」の本音が暴露為され観客的には快楽を得ているので、帳尻合わせに「原爆」を持ち込まれたように感じない。史実の一つとしての原爆の長崎を思う時間は、ふと訪れるのである。
緒川たまきの中年女性役(二役)は突出していたが門脇麦も「女王」を演じるだけの素材であった。
引き結び
ViStar PRODUCE
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2021/04/21 (水) ~ 2021/04/25 (日)公演終了
いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて第三小学校【4/28 (水)・29 (木・祝)公演中止】
ロロ
アトリエ春風舎(東京都)
2021/04/19 (月) ~ 2021/04/29 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
◼️85分弱◼️
「小学生の群像劇」であり「ボーイミーツガールの劇」でありながら、それらの言葉から我々が思い浮かべるイメージのはるかはるか斜め上をいくものが描かれて、観劇ビギナーが鑑賞したら「演劇ってワカランッ!」と二度と演劇を観なくなりそうな一作。
お月さまの悪戯
劇団CANプロ
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2021/04/23 (金) ~ 2021/04/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
なんでこんなに美しいのだろう!!!
観たあと、とても満ち足りたような感じ。
こんな感じのお芝居、本当に久しぶり。セットが素敵だ。窓から、本当に、美しいお月様が見えるような気がした。
途中から、お月様のいたずらが何なのか、わかったが、魅力的な、ホロッとする話の展開だ。
普通、女性4人だとやたら、姦しいだけだが、落ち着いていて、4人の雰囲気がとても良い。
うるさい、とか全く感じない。
女性だけで、こんなに素敵なお芝居になるなんてビックリです。
とても、感動しました。良いお芝居でした。
引き結び
ViStar PRODUCE
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2021/04/21 (水) ~ 2021/04/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
紬チームを観劇しました。明るく楽しく、笑いあり涙ありの温かいストーリーで、心がほっこりしました。役者さん達は、個性のあるキャラクターを生き生きと演じ、そして、全力で観客を楽しませようとしていると感じました。観客を笑顔にする、心温まる素敵な舞台でした。
チャンバラ茶番!一生懸命えいえいおー
劇想からまわりえっちゃん
北とぴあ つつじホール(東京都)
2021/04/23 (金) ~ 2021/04/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2021/04/25 (日)
価格4,800円
25日14時開演回(120分)を拝見。
昨年、中止になった作品を、無事、最終日まで漕ぎ着けた座組。
緊急事態宣言の初日にも関わらず、千穐楽の舞台の幕を開けさせて頂いた会場側。
そんな関係者一同の熱意の結晶に、4度!のカーテンコールで応えた観客席。
清々しい瞬間に立ち会えたことに感謝。
ただ、作品自体は、絶賛されておられる皆さんのお気持ちは理解しつつも…ゴメンナサイ!
私には、一本調子過ぎて、途中で飽きが来た、と無粋な感想を追記しておく。
てくてくと【4月28日~4月30日公演中止】
やしゃご
こまばアゴラ劇場(東京都)
2021/04/17 (土) ~ 2021/04/30 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/04/24 (土) 18:00
難しい問題を淡々と展開する芝居。とても良い舞台だった。
発達障がい者を雇用するコグマ製菓を舞台に、発達障害を抱えた人と、それを取り巻く人々の物語。易しい正解がない問題をただ淡々と描き、押しつけることもなく、笑いも交え、じんわり終わる。とにかく素晴らしい。
タンブル・ワード
演劇ユニット衝空観
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2021/04/23 (金) ~ 2021/04/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
銃は傷つける殺す 言葉も傷つける殺すことができる
カーミィの銃 ウィルの言葉
タンブルワードは、荒野をタンブルウィードの様にさすらうウィルの事
タンブルウィードは風に吹かれて荒野をさすらう魂
ジーン狐崎 あやめさん言葉がとても聴きやすい、芝居を伝えやすくしている、声優の強みです。
物語りを作る言葉 カーミィとウィルの心の変化とその表情 よくできた物語り。
キャスティングがピッタリで出演者の芝居への仕上がりもとても良い。
心に伝わる台詞 言葉 面白かった 涙が出た。
25日の公演を中止はとても残念だ。
鉄の花(くろがねのはな)【4月25日、26日公演中止】
本若
AI・HALL(兵庫県)
2021/04/23 (金) ~ 2021/04/26 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
鑑賞日2021/04/24 (土) 12:30
この芝居を軽いものにしている要因はなんだろうと考えてました。
それは音楽だなと思いました。
オリジナルのサウンドを持ってくるのはいいけどそれが芝居に深みをもたらさず軽いものにしてしまっているのが残念に思いました。
新撰組の山崎烝役の人がなかなか良かった。
非常事態宣言の逆風の吹くなか、上演できただけでもよしとするのか、今後に期待。
お月さまの悪戯
劇団CANプロ
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2021/04/23 (金) ~ 2021/04/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/04/24 (土) 19:00
観終わった直後、柔らかくて優しい余韻に浸れた作品でした。でも、いろいろ考えました。
逢いにいくの、雨だけど【4月25日東京公演・大阪公演全ステージ中止】
iaku
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2021/04/17 (土) ~ 2021/04/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
翌日(4月25日)が緊急事態宣言のあおりを食ってなくなってしまったため、実質の千秋楽を観劇。
すごい、というか、素晴らしい。いろいろ制約、制限があり、役者や関係者もストレスを抱えているだろうだが、作品の出来は秀逸。こういうのこそ、オンライン配信にもしてほしい。
宿命のブラッドバーン
空想嬉劇団イナヅマコネコ
上野ストアハウス(東京都)
2021/04/09 (金) ~ 2021/04/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
Team island を観劇しました。
上演時間140分を感じさせず、ストーリーに引き込んでくれる
素晴らしい作品でした。
5月14日迄 配信で楽しめるのは、ありがたいです🥰🥰🥰
引き結び
ViStar PRODUCE
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2021/04/21 (水) ~ 2021/04/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初見の劇団さん。こういう時勢にマッチした明るくハートフルな物語。観劇できて良かったと思える舞台でした。主宰さんの涙が想いに溢れていて,ジーンときてしまいました。
カメレオンズ・リップ【5月2日~4日大阪公演中止】
KERA CROSS
シアタークリエ(東京都)
2021/04/14 (水) ~ 2021/04/26 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
緊急事態宣言直前に何とか観れて嬉しい。これからまた中止ラッシュが始まるのだろうか。
生駒里奈さんが何時の間にかこんな女優になっていたことに驚き、ファーストサマーウイカさん(元BiS)のベテラン然とした演技にも同様に驚いた。役者の才能と云うのは本人にも誰にも本当に判らないもので、だからこそ面白いところなのであろう。
KERA版『MONSTER』的な感じで、古き欧州ホラー映画を思わせる美学。
松下洸平氏を初めて観たが異常に人気がある訳が分かった。演技の運動神経とスタイルが抜群。
岡本健一氏はすでに喜劇の名バイプレイヤーで、森田剛氏もいつかこうなりそう。
自分的にMVPはシルビア・グラブさん。歌わない彼女を初めて観た。
嘘つきの姉が失踪して八年、山奥の屋敷で姉そっくりの使用人と暮らす弟。そこに訪ねて来る姉の旦那にはある企みがあって・・・。
宮藤官九郎を筆頭にこれぞ今一番客が入る演劇のスタイル。観客が求めているものはこれと云う感じがした。
チャンバラ茶番!一生懸命えいえいおー
劇想からまわりえっちゃん
北とぴあ つつじホール(東京都)
2021/04/23 (金) ~ 2021/04/25 (日)公演終了
引き結び
ViStar PRODUCE
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2021/04/21 (水) ~ 2021/04/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
本日、観劇してきました。とても良かったです!心が暖かくなりました。笑いもあって涙もあって!このような中、本当にいいお芝居ありがとうございました。次回作品も期待しちゃいますね。
ビルマの竪琴
劇団文化座
俳優座劇場(東京都)
2021/04/15 (木) ~ 2021/04/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ミャンマーで軍事政権による虐殺がリアルタイムで行われており、その背後には中国の影が見え隠れする今現在。
『ビルマの竪琴』は市川崑の新旧映画ニ本しか知らず、今回改めて舞台版を観ると良く出来た仏教説話のよう。戦場を体験していない著者(竹山道雄)が書いた児童文学なのだが、それ故に童話のような美しさがある。
原作は水島が人食い土人に捕らえられたりもっと荒唐無稽な様子で、文化座版は隊員達の合唱による“歌”の連なりをメインに据えている。
吃りの優しい男、音痴の軍曹、頑なに合唱を拒否するがいざ歌ったら素晴らしいバリトンボイスを響かせる隊員など一人ひとりのキャラが立っている。
歌による人間性の確保、軍隊と僧侶の文化の対峙、自力と他力の哲学、英国人の讃美歌に対し顔を背け目を逸らす日本人の宗教観の脆弱さ。
このネタを岡本喜八が調理すると『血と砂』になるのだろう。
この作品をずっと後世に残す為ならば、もっと構成に手を加えても良かったのではとも思う。
『無表情な日常、感情的な毎秒』4月公演
エンニュイ
飯島商店(神奈川県)
2021/04/24 (土) ~ 2021/04/25 (日)公演終了
てくてくと【4月28日~4月30日公演中止】
やしゃご
こまばアゴラ劇場(東京都)
2021/04/17 (土) ~ 2021/04/30 (金)公演終了