満足度★★★
面倒くさい友達
幼馴染みたちの人間関係をちょっとダークで官能的なテイストで描いた作品でした。
お互い「友達」だと思い込むことによって成立している関係が恋愛感情によって捻れて行く様子が数組のカップルのやりとりを通じて立体的に描かれていました。
正直、物語としてはあまり惹かれるところはありませんでしたが、異なる場所でのシーンが同時進行して台詞がシンクロするという流れが何回も現れたり、同じようなシーンが繰り返されたりする、趣向を凝らした構成が面白かったです。
シュールでシニカルな映像が素晴らしかったです。美術(クレジットがないのですが、誰が担当したのでしょうか?)もシンプルながら歪な感じが良く出ていて、同時進行の場面も分かりやすかったです。
ダンスの振付はセンスが感じられず動きも揃っていなかったので、ダンスシーンをやらずに芝居だけにした方が良いと思いました。