満足度★★★
『無い光』鑑賞
中学の同級生たちが事故による臨死体験をきっかけに集まり、口論しながらも生きることに希望を持つ物語。
昨年ル・デコで短編として上演された回を観ていたのでストーリーは分かっていましたが、演技の掛け合いのテンポが良くて引き込まれました。倍近い尺になっても、付け足した感がなく、説得力のある自然な展開になっていました。
ル・デコ版とは役の男女が入れ替わっていたのですが、今回のバージョンの方がはまっていたと思います。切迫した場面にも笑いの盛り込まれていて、単純な泣きや笑いではない複雑な感情が出ていたのが良かったです。
ライターのアシスタント役を演じた成川知也さんの真面目過ぎてコミカルになっている雰囲気が楽しかったです。
BGMなし・照明の変化なしで物語と演技だけで65分間を引っ張って行く求心力はありましたが、欲を言えばもっとインパクトのある要素が欲しかったです。