音と言葉と身体の景色 vol.6 公演情報 身体の景色「音と言葉と身体の景色 vol.6」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    強く描く底力
    しっかりと身体を使った表現で
    舞台上のテンションをがっつりと作りだして・・・。

    そこにある遊び心がしっかりと機能していました

    ネタバレBOX

    戯曲の構造をきちんと取り込んで
    そこに足場を作って・・・。
    一つずつの演技に抜群の強さがあって
    ぐいぐいと世界が広がっていく。

    台詞回しが凛としていて
    客席が是非もなくさらい取られる。
    身体の安定性が時間をしっかりとコントロールする。
    よしんばロールが誇張され
    演技がデフォルメされていても
    役者の演技に観る側がゆだねられる品質があって。
    舞台の空気が静動それぞれの時間にテンションに満たされていて
    常ならぬ見栄えのようなものが舞台に感じる。

    たぶん、ぎりぎりの配分なのだと思います。
    もっとメリハリが強くなれば
    それに眩まされてとても平板に感じられる気もする。
    メリハリがずっと続くことで
    塗りこめられてしまうリスクも
    あるような気がするのですが、
    そこを補う遊び心にも踏み出しがあって・・・。
    さらには
    ずっと居続けの女性の存在が
    物語の大外に枠を作り、
    世界を多層化させて、
    無言のうちに舞台を平面から
    解き放っていて。

    見応えがたっぷりあって
    それがさらに昇華する可能性を感じて。
    表現の座標をしっかりと持った
    見応えのある舞台だったと思います。





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    2011/03/27 08:14

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