オペレッタ 黄金の雨 公演情報 ピーチャム・カンパニー「オペレッタ 黄金の雨」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    新宿とお金の物語
    4人編成のバンドの生演奏をバックに、「新宿」という地名が生まれた時代を劇中劇を交えた重層的な構成で土臭く熱く描いた作品でした。

    中沢新一さんの書いた原作を読んでいないので、どこまで原作に負っているのかは分かりませんが、中野長者の伝説と、新たな宿場町を作って儲けようとする人たちの話をお金を媒介にして重ね合わされた脚本が巧みで面白かったです。
    時代劇なのに敢えて現代的な言葉や英語を使っていることには違和感を持ちませんでしたが、所々に現れる様式的な台詞回しが中途半端に感じました。

    音楽は、ジャズ、ロック、サンバ、歌謡曲とバラエティ豊かで楽しかったのですが、大半の役者の歌唱力が1曲まるまる聴き続けたいとは思わないレベルだったのが残念でした。実際に水を張った池を中心にしたセットが印象的でした。
    眠くなることもなく集中して観ていたのですがタイニイアリスの座布団で2時間40分は辛かったです。

    開演前に代表の川口さんが「この震災で日常的な生活の大事さを実感し、劇団にとっては演劇をすることが日常です」というようなことを述べていて、印象に残りました。
    開演直前にも地震があったのですが、前説で避難の仕方の説明があり、安心して観ることが出来ました。

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    2011/03/20 09:14

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