舞台版『千年女優』(大阪凱旋公演は5/11) 公演情報 TAKE IT EASY!「舞台版『千年女優』(大阪凱旋公演は5/11)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    睡蓮の花言葉
    一途な想いが時空を超えるという感じでした。原作見てないのですが、素晴らしい疾走感に、光と音が導く世界が、素敵でした。

    ネタバレBOX

    かって一世を風靡した女優(75歳)が生き様を、語る。インタビューする二人をも巻き込んで、時空を飛び超え、恋した人を追いかけていきます。

    晩年の女優役と、その若かりし頃の女優役をメインに演じる役者さんは、いるのですが、5人の役者さんが、交互に役を演じたり、他約200役をこなすのは、見応えありました。
    ダンスやパントマイム的表現も多く、走るシーンも多いのに、場面展開には、しっかり違う人に、なりきっていました。動きが多い物語では、大抵の役者さんが、動きに必死になり、声も表情も薄くなってしまい、醒めてしまう私ですが、そんな心配は必要無かったです。
    走る姿も良かったですし、馬で走る姿も、素敵でした。

    衣装が、終始同じなのですが、白いドレスをベースに、袖やスカート部分に、睡蓮をモチーフとして、表現していました。パンツと組み合わせるデザインだったりと、素敵でした。肘から下の袖は、ニットレースと思われる、ベルスリーブの動きが、幻想的なシーンとしても、活きていました。
    小物使いで、その配役らしさも出ていました。
    着物もただ、羽織るだけでなく、役者さんの動きを活かし、風や時をも、見せてくれました。
    5脚のイスも、大活躍。余計なものが無く、良かったです。

    声を揃えて語るシーンは、たいてい、声を揃えるだけに集中し過ぎて、その空間や感情が消えてしまう事が多く、苦手な演出方法なのですが、この作品では、とても効果的に、時に幻想的にさえ魅せてくれました。使い方と役者さんの力で、こんなに変わるとは、思っていなかったので、良かったです。
    コミカルなシーンも散りばめられていて面白かったけど、もう少し、減らしてもいいような?

    舞台背景や照明も良く、白い睡蓮の花びらを想い起したり、千代子の大切な世界として、生きていました。
    劇中曲(和田俊輔さん・デス電所)も素敵でした。

    この作品の再演、又、是非、お願いします。そして、TAKE IT EASY!さん、末満健一さん、近いうちに又、東京公演、お願い致します。楽しみにしてます♪

    0

    2011/02/19 02:40

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大