満足度★★
物足りなかったです。
大昔の漁や農耕作業、あるいは風や波など自然現象をを思わせる動きで、ダンス作品というよりかは古代の儀式のようでした。
大半が複数名でのゆったりとした動きだったのですが、ダンサーのレベルにかなり差があり、緊張感が感じられない体の使い方の人もいて、表現したいことがあまり伝わって来ませんでした。
各シーンが長く、ひとつのシーンの中ではほとんど展開がないため、実際の時間よりかなり長く感じられました。
古着を繋ぎ合わせて作ったロープ状の物でエリアを区切り、そのエリア内だけで踊るアイデアは面白かったので、もっと発展させて欲しかったです。
終盤になってやっと惹き付けられる瞬間があったので、そのような瞬間がもっと色々なところであればよい作品になると思いました。ケイタケイさんは70年代からニューヨークで活動されていたとのことなので、結構な年齢の方のはずですが、ソロのシーンではオーラのある動きで、良かったです。
葉のない木と生えてきたばかりの芽のオブジェが人生の始まりと終わりを暗示しているようで素敵でした。