満足度★★★
新しい展開
去年の『旅、旅旅』に衝撃を受けて、以降は全ての作品を観ている劇団ですが、今回は今までに比べてテンション低めでエロティックな表現もあったりと新境地を切り開いていました。いまいち上手く行ってない部分もありましたが、シュールなテイストの中に切なさや初々しい感覚のある独特の作風は健在でした。
物語を客観的に語る人物がいたりエピソードが細切れだったりで、全体の流れが掴みにくい構造でしたが、後半の高揚感はとても良かったです。
小道具を他のものに見立てる手法が少なめで、今回は突拍子もないイマジネーションの広がりをあまり感じることが出来ませんでした。
今回はクラシック中心の選曲で新鮮な雰囲気でしたが、今までにあったような、一昔前のヒットソングで盛り上がるシーンも観たかったです。
既に3月、4月、6月にオムニバス公演に参加することが決まっていて、所属役者の客演も多くあり、今年も目を離せなさそうです。