満足度★★★
夢と現、恐ろしきはげに現の影幕が開くと、登場人物たちの見た夢が繰り広げられそこから、語り部が現われたことで現実世界が展開されていく。その導入のやり方は入り組んだ人間関係を観客たちが掴むために大きな効果を生んでいたように思われる。牡丹灯篭は怪談であるが、新牡丹灯篭が問うているのはとても近代的で生生しい問いかけだった。チラシに書かれていたフレーズが思い起こされる。人はなぜ一人では生きていけないの?この問いかけ自体が、あまりに近代的な問いで江戸時代の話には齟齬をきたしそうなものだ。しかし、その関係がたまらなく辛い。そんな舞台でした。
ネタバレBOX
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2011/02/06 22:52
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