殺ROCK ME! 公演情報 劇団鹿殺し「殺ROCK ME!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    「劇団鹿殺し公演」というよりも・・・
    数年前の東京初進出?の、こまばアゴラで「卍」という芝居を
    見て以来、記憶に残っていた「劇団鹿殺し」。
    その時、劇団のサイトからチケットを予約していったんですが、
    「初めてのご観劇ですよね、有難うございます。」と、
    なんと旧作品のDVDをプレゼントしてくれて「また、見に来て下さい」と
    微笑ましい事をされて、好感を持っていた、この劇団。
    不思議と、秋葉原の駅前や新宿東口などで、路上パフォーマンスを
    見る機会も多く、何となく親近感を持っていた、この劇団。
    映像を通じてですが、プレゼントしていただいたDVDや
    ゴールデン街劇場公演、シアターグリーン公演、
    この夏のチョビさんの外部出演公演など、この劇団の活動を
    見続けていました。
    いつのまにか、新宿コマ、あややの公演に戯曲は提供したり、
    500席程度はある、スペースゼロ(この劇場も
    10年ぶり以来、確か前回は遊・機械~の公演だった気がする。)に
    進出なんて、立派になったなぁと思いながら、
    劇場に足を運びました。

    開演前から、半裸の男の子達が何やらパフォーマンスを
    舞台でしているのですが、いやいや、沢山の出演者。
    「こんなに劇団員も増えて大きくなったんだぁ」と
    思ってみていたら、驚いた事に
    先月、王子小劇場で2人芝居をしていた男の子が
    いるでは、ありませんか????
    チラシとか内容を、しっかりと確認していなかったんで、
    背景がわからず、「どうなっているのかなぁ」と思い、芝居を見てました。

    つかこうへい作品のように、シンプルな舞台装置の中で、
    沢山の言葉、慣用句や熟語、比喩を使って、思いの台詞を語る、
    社会派な側面を持ち、世の中に何かを訴えかける、熱い集団、
    そんな、鹿殺しカラーは薄くなっていました。
    ショーアップされ、歌い踊るエンターテイメントショーのような
    雰囲気さえ感じさせられる、この作品。
    「劇団鹿殺し公演」というよりも、
    どこかのプロダクションの作品に、鹿殺しのメンバーが
    参加している、って感じでした。
    正直、「すけだち」よりも、わかりやすい構成になっていました。
    アングラっぽい演出で、何やら妖しい、胡散臭い感じが
    この劇団の個性と思ってましたが
    何やら健康的で、角が取れてしまってます。

    大きな劇場で、大きな人数で、大きな舞台装置で
    公演を打つ為には、必然的に大量動員が必要な訳で
    その為には、個性を消して、
    「大衆に、わかりやすい」作品にしなければいけない背景は
    わかりますが、
    ちょっと、骨抜き、牙抜き、コビ売りすぎじゃないでしょうか。

    客席には、ちゃんと並んで受付していた
    新感線「いのうえ」氏(メタルマクベスのTシャツにトミーの帽子、
    タランティーノ同様、大御所になっても気取ってない感じが
    いいですねぇ)や、テレビや舞台で見た事のあるギョーカイっぽい
    人も沢山来ており、舞台には日替わりゲストまで、出演してました。
    出世とか、成長するって、演劇の世界であっても
    いろいろ大変なんだろうあぁ。

    ネタバレBOX

    王子小劇場で2人芝居で人魚を演っていた彼は
    やっぱり目立ってました。華があるねぇ。
    ってか、誰が鹿殺しのメンバーなのか、
    よくわからなくなっている。
    ジーザス~を模倣している演出や舞台装置、
    上海バンスキングのような、シーツをつかったクライマックス、
    新感線のような、大音量を使ったライブアクト。
    ごった煮感、たっぷりです。

    1

    2007/09/12 13:56

    0

    0

  • はじめまして。私も昨日「殺ROCKME!」観劇してきました。
    少し気になったので、はじめましてですがコメントさせてください。

    >つかこうへい作品のように、シンプルな舞台装置の中で、
    沢山の言葉、慣用句や熟語、比喩を使って、思いの台詞を語る、
    社会派な側面を持ち、世の中に何かを訴えかける、熱い集団、
    そんな、鹿殺しカラーは薄くなっていました。

    ということですが、2005年に「愛卍情」を観劇したのみで、
    鹿殺しカラーをそう決め付けるのはちょっと・・・。
    私は2006年からの観劇で過去作品もDVD等で見てきましたが、
    回を重ねるごとに鹿殺しさんの作風は変化しているし、
    ライブパフォーマンスもいつもどおりのパワフルさで、今回特別カラーが
    薄くなったとは思いませんでした。
    何をその劇団のカラーと感じるかは自由ですが、
    こういった場で一度しかみていない劇団の作品を比較してコメントするのは
    誤解を呼ぶのではないかと思います。
    でしゃばって申し訳ないですが、初の中劇場進出、
    私はカラーを失わずによくやったと思ったので、気になってしまいコメントしました。
    申し訳ないです。

    2007/09/13 04:39

このページのQRコードです。

拡大