満足度★★★★★
そのやさしさに。
つらいな、と思うとき。いつもそれは自分だけに思えてしまいます。そんな自分をみじめに思うほどにかえって卑屈になっちゃって、見守って手を差し伸べてくれる誰かにも素直になれない。自分が嫌いで、他人を傷つけ唾することで自分をもっと傷つけちゃう。そんな切なさが良くつたわってきます。演出も丁寧で、いいですよ。
あ、でも『磯川家』ですから「コント」を期待して行っても充分満足できると思いますよ。笑けます。
終演後、菊池さんが「今夜も徹夜で稽古してもっともっと練り上げます!」と言ってました。セリフのないときの人たちの振る舞いやリアクション、笑わすタイミングの取り方にはまだまだ磨きがかかっていくと思います。
そして理香。物延さんの役作りはすごい。今日の舞台でも、葛藤や思いやりが相俟ってほんまに魅力的でしたが、ラストシーンでの、やっとほどけた、って感じ。これもこれから、もっともっと深くじんわりとしたものになっていくことでしょう。
それから最後に、ぼくは演劇のネタばれはほとんど気にしないほうですが、それでもこれから観はる方は、フライヤーも見ず、まっさらの状態で行ったほうがいいと思います。ファーストシーンのズキッとくる度がぜんぜん違うと思います。
2011/02/03 02:17
嬉しいコメントありがたいです。
それを糧に東京でも暴れてきますよ!!
菊池はよく寝ます。笑