満足度★★★★
とても好きです。
劇団競泳水着の上野さんの脚本と、
川村紗也さんが出演という事で、観に行きました。
実は予約していたのですが、
所用でキャンセルしてまして。。
でも、評判がいいので、会社を定時に脱出して、
会場へと向かいました。
会場は普通のテナントでした。
入るともう俳優さんが居ます。
店長っぽい人と女性の店員さん。
満席だったので、立ち見でした。
物語は、一つのアパレルショップに集った人達の群像劇でした。
とても、会話がリアルで、
会場もアパレルショップということもあり、
疑似体験しているかのような感覚。
俳優さんが、お店の外に掃けても一般道路で、
演技を続けている。
それが凄いリアルなんですよね。
あと、渡邊安理さんの体を張ったギャグに笑いました(笑)
キャラメルボックスの芝居では、決して出ないであろう、
台詞を喋ったりした渡邊安理さんに新しい顔を見ました。
途中で、渡邊安理さんのアンリが、
浮気を告白するシーンでの、
カトウシンスケさんのカトウとのやり取りは、
凄いリアル感があった。
人って凄い事をさらりと言って、
誤魔化すというか、そういう仕草がとても出ていた。
川村紗也さんのアンとアンリの言い合いは印象に残った。
アンの秘めた想いが爆発した瞬間。
アンリが本当に大切なものに気が付いた瞬間。
『ヒールのブーツ』に込められた想いは、
凄いストレートで簡単な事なんだけど、
実行するには、裸に(心が)なることで、
凄い大変な事なんだと思った。
「ヒールのブーツ」を脱いだアンと、
「ヒールのブーツ」を履き続けるミユキ。
どちらも最後に自分の意思で決めた事が、
この物語の象徴なのかなと。
店長役の成川知也さんの良き大人の店長ぶりが
格好良く、彼の最後の再起を本気で願ってしまうくらい、
感情移入出来た芝居でした。
立ち見だったのをすっかり忘れましたよ(^_^;