満足度★★
世界に入れませんでした。
登場人物に感情移入できるかどうかが私にとって重要なのですが、主人公の三田は不器用な男という設定だけれど、無気力・無感動な感じでまったく共感できませんでした。役として登場はしない彼女が、どうして彼に惹かれたのかがまったく分からないです。小説云々…の説明があっても。
元同僚の上司も、ただ嫌な男というだけでふくらみがないし、バーのマスターやバイト、奥さんにも残念ながら魅力を感じることができなかったので、常に距離を置いて眺めている感覚でした。
書きかけの小説の登場人物が出てくるというのはよかったです。
リアルな芝居とシンプルな舞台というのは分かりますが、カウンターの板の繋ぎ目が段差になっていることや、イスも足をのせる台が高い位置にあって、役者さんがみんなそこに足を置いて座るものだから見ていてキレイではありませんでした。そういう細かいところが気になりました。
最後の展開もう~ん…面白さとか感動とか、余韻みたいなものがなかったです。上演時間は短いのに、退屈に思う時もありました。クリスマスものだから素敵な話かなと期待していましたけど、ちょっと残念でした。