国道五十八号戦線異状ナシ(再演)/国道五十八号戦線異状アリ(友寄総市浪短編集) 公演情報 国道五十八号戦線「国道五十八号戦線異状ナシ(再演)/国道五十八号戦線異状アリ(友寄総市浪短編集)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    『異状アリ』観劇
    解散公演が初見です。前半2編はSFや不条理劇として面白いと思ったのですが、後半2編の“独白劇”は自分には面白さがよく理解できませんでした。
    ☆の数はトータルでの評価です。

    ネタバレBOX

    『さっき終わったはずの世界』

    まず、熱愛カップルに、演技の熱量が高い浅倉洋介と田中美希恵を起用したのが凄い。かなり暑苦しい!(笑)。田中の怪演ぶりにアテられた。
    女性が来るまで、テーブルでクマのぬいぐるみにあれこれポーズさせる浅倉が似合わなくてほほえましい(二の腕には国道五十八号戦線のタトゥーあり 笑)。

    『テンパってる奴』

    普通にピザを配達しに来ただけの店員の目前に異常な事態が。
    「本当にテンパってる奴は誰?」
    アブナイ人物というのが次々替わっていく可笑しさ。
    最後にまたドッキリ。
    佐野功の怪しい独特な雰囲気が不条理劇にはピッタリ。


    『三鷹の女』

    残業帰りで疲れきった男が満員電車でイチャつく男女を目撃し、怒りを募らせながら三鷹で降り、カップルのあとをつけて用水路まで来ると、こみあげてきた殺意が最高潮に達し・・・。
    男の現実とも妄想とも断定的虚構ともつかない話が緩いしゃべりかたで語られる。
    「・・・じゃないですか?・・・なわけですよ」という、まったくこちらが知らない状況に共感を求められる現代の若者口調が続くので、辟易して不快感が拭えなかった。


    『三鷹の男』

    看板女優ハマカワフミエが演じる「女」の独白。
    結婚を決意した女だが、相手の男がナイーブな性格でマリッジ・ブルーになってしまったという。彼のために彼女がとった行動は・・・・。

    ゴメンナサイ。
    ハマカワさんはチャーミングな女優さんだが、私には話の内容が全然面白くなかったので苦痛でした。

    後半2編は、この劇団をずっと観てきたファンには楽しめるのかもしれないが、終始部外者としての居心地の悪さのような感情がつきまとった。
    およそ興味の持てない話を知らない他人から延々と聞かされる辛さと言おうか・・・。


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    2010/12/12 08:20

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