20世紀の味わい家族とか、親戚とか、近所づきあいとか、神仏とか、20世紀の日本に存在したものが、21世紀には崩壊してしまったんだということを、観客とともに実感できる作品です。バブル時代には、各地に巨大大仏がつくられました。それを作った、そしてそこに行った人々の共通観念が消失し、バブル大仏は閉鎖されていった。1992年のこの作品、そうなるのを見越していたのかも知れません。「東京物語」の21世紀版として、しみじみ観させていただきました。
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2010/12/11 23:46
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