満足度★★★★★
ケラさんの昭和三部作第二弾。戦後の脳病院のおぞましい事件の顛末、三兄弟の家族再生の物語。
昨年大みそかにオールナイトイベントとともに観た『東京月光魔曲』に続く、ケラさんの昭和三部作第二弾。
敗戦直後、脳病院で起こるおぞましい事件。
その病院を経営する親と三兄弟の家族再生の物語。
いわくありげな登場人物、静かに進行する闇と謎。
これまでのケラさんの作品に比べるとわかりやすく
奇妙な謎?が残らない。
とにかくこの豪華なキャストが面白い。
特に緒川たまきさんのお妾さんが軽やかで
お美しくてぴったりで、兄思いなのもいい。
兄役の仲村トオルさんの破壊力というか
味がある性格、対する北村一輝さんの
遊び人ぶっていても裏があったり。
岡田義徳さんと犬山イヌコさんの夫婦が
変わっていく様がなんとも哀しい。
おっとりとした高橋惠子さんが実に自然。
山崎一さんが語るオーソン・ウェルズ「宇宙戦争」
のラジオ放送も素晴らしい。
この家を舞台に様々な悲惨な事件が起きる。