ほんとに何にも残らない
ここまで何も残らないのは実に清清しいです。何かテーマらしいものを匂わせてお涙頂戴、みたいないやらしさが無くて、観終わった後に「ああいい舞台を観た」とか「時間の無駄だった」とかの感想が無かったのが長所でした。
脚本家が考えたいくつかの話を合体させただけ。一応のストーリーはあるんだけれど、場面場面だけでも話が成立しそうな、小コントの連続のような感じでしたね。
何か妄想をそのまま表現したような、演者が楽しんでいる感じがうまく表現されていて、結構笑わせてもらいました。
評価は観る人の精神状態にかなり左右されるかな?ま、日常を忘れたい人にはうってつけかもしれませんね。