わっ、抽象的な舞台美術なんだ!
と思っていたら、けっこう山奥の小さな旅館のロビーが舞台。そのように使われると、そう見えてくるから面白い。でも、かなりシャレた内装の旅館です(天井からぶら下がってたあれはなんでしょう? 単なる飾り?)。両親のこともあって、それぞれに悩んだり、傷ついたり、そしてわがままだったりもする三姉妹の、誰か一人には、いや、時には三人すべてに観客は思い入れのできるであろうお話。じんわりと胸に浸み込んできます。それぞれの個人的問題は、どれも片付いていないともいえるんだけど(笑)、それでも3人が過去や現在を再確認し、今までより少し強くなって、これからも生きていくという感じが爽やかでした。