なんといっても舞台がいいよね。
ホンモノのカフェを使って、しかも小さな庭のようなオープンカフェの部分があって、店内には空が見える窓がある。そこで、ドリンクを注文して、観る。あまりにリアルで、隣のテーブルを盗み見ているみたいな気恥ずかしさもあったりして。芝居は始まってるのに、全く気づかず、知り合いとおしゃべり続ける観客までいる始末。ただ、環境はいいけど、そこでの会話の前半は、逆にリアル過ぎて退屈な部分もあった。だって、本当にカフェで耳にするような会話だから。後半への流れとして必要なのはわかるし、単なる好みの問題なのかもしれない。でも、環境も内容も非日常性を失うと、演劇ってどうなるんだろう……なんて考えながら観てしまいました。窓の外の日も暮れていき、後半の3人は、良かった。特に美音さんの飲み食いしながらの演技がお見事。