満足度★★★★
お客さんとして。
僕が小さい頃に読んだ小説に、
『しあわせは子猫のかたち』というのがあった。
少しそれを思い出した。
舞台は三階建ての階段になっていて、
登場人物の身分が視覚的に振り分けられていた。
お姫様が下の段にいたり、
農民が上の段にいたりする違和感を感じても、
ストーリーが積み重なっていくうちに慣れてきて。
あー演劇だなぁと思った。
僕達お客さんの席は、
舞台の一段目より少し高くて、
舞台の三段目より少し低くて、
何とも言えない位置で。
舞台で行われている、
全ての身分の全ての出来事を俯瞰して観れて、
まるで神様みたいな位置から人間を観ているような感覚になった。