恋愛 公演情報 富士ロック「恋愛」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    極立つ男優、水を差す女優
    出演者の名前が、どっちも中性的な名前で、どっちが誰だか
    わかりませんが、いづれも初めて聞く名前です。
    「あの××と、あの○○が魅惑の競演」なんて感じで
    「TOKYO HEADLINE」にも「シアターガイド」にも
    紹介さえているので、気になって見に行きました。
    100席程度の客席は補助席も一杯になるほどの盛況。
    内容はシンプルな日常シチュエーションドラマ、
    ちょっとドタバタを加えて、2人の心の動きを綴りました、的な
    ありふれた作品、テーマや訴えかけるものは
    一切ありません。
    2人芝居で、セットも簡易なものなので
    演技そのものを注目せざるを得ない。
    そうなると、全てが役者の魅力にかかってくるわけで、
    その役者の個性だけが出来不出来の境目になる。
    4幕、約100分の上演時間を通じ、極端な印象が残った。
    男優は際たっていた。
    こんな小劇場に立っているのが不思議なほど
    華もあるしオーラもある、立ち姿もなかなか。
    決して2枚目ではないが、愛嬌があって
    エキセントリックな芝居をしても嫌味にならない、
    ちゃんと品位が残る。
    プロフィールはわかりませんが、
    彼は、舞台の上でも映像の世界でも、これから活躍していくんじゃ
    ないかな。
    4つ、それぞれの役で違う顔を見せ
    魅力をふりまいている。
    それに対し、女優のほうは、いただけませんねぇ。
    役柄が傍若無人というか、気まぐれな役でり男を翻弄する
    役であるのに対し、
    全く可愛げがない、近寄りがたいトゲトゲしい女だけに
    なってしまっている。
    出来る女でもないし、色気のある女でなければ
    愛狂わしい魅力の顔立ちでもない。
    にもかかわらず常に上目線なセリフの言い回しで
    貞淑さの欠片も見当たらない。
    そう、話に水を差しているような態度が、とても多い。
    どうにもうざったく、
    話に共感が出来なくなってしまった。
    韓流ドラマじゃ、あの手のキャラクターの女性は
    たくさん出てくる、流行なんでしょう。
    TVドラマじゃ松嶋奈々子や竹内結子モノでは、
    そんな役を見る事も多い。
    でも彼女達は、そんな事をしても許容される魅力が多い、
    だからこそ成り立つ話であるのだ。
    優しい男性に憧れ、謙虚さが出せない女性が増えている御時世、
    「女性客に喜ばれる作品が、成功のヒケツ」なんでしょうか、
    こういう作品が増えているのは、「時代を著している」って
    ことなんでしょうか。







    ネタバレBOX

    4幕の人魚に話(設定)は、ビックリしました。
    まぁオスの人魚がいても悪くはないだろうけど
    リアルに出ていると、不思議ですねぇ。
    いやいや初めて見ました。
    グロテスク!というか最初はドギモ抜かれましたが、
    見るにつれて、
    以外と気持ち悪くなかった、というよりも、
    むしろ可愛らしく見えてきたってのも、
    あの男優の魅力なんでしょうか。
    小劇場での公演にしちゃ、あまりにもあっさりすぎる
    幕切れ(カーテンコール)は、
    あんまり宜しくないですね。ちゃんと御礼しなきゃ。

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    2007/08/13 12:36

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