満足度★★★
色々なスタイル盛り合わせ
ある建物とその中に飾られた絵にまつわる物語を3つの時代のオムニバスとして描き、それぞれの話ごとにテイストや役者の演技が変化するのが楽しかったです。
1話目は現代の話で、人の来なくなった記念館の取り壊しについての騒動を描いているのですが、意外な展開が面白かったです。
2話目は未来。あるレジスタンス集団のアジトに訳ありな強盗団がやってくる話で、物語としては全然解決されないまま終わってしまった感じですが、強盗団の女性メンバーの台詞が印象に残りました。
3話目は大正時代で、女流作家の元に集まる人たちをユーモラスに描いた物語でしっとりとした雰囲気が良かったです。
それぞれの話が緩やかに関連している脚本の骨格は良かったのですが、細かい部分に粗が多く、演技がオーバーに感じるところが多々あったのが残念です。効果音も安っぽく感じました。あと、オープニングのダンスはこの作品の導入部として必要性が感じられませんでした。