「mariage」 公演情報 おかしないえのまほうつかい「「mariage」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    初日観劇。
    オムニバス5編。この演目、どのような関連性で選択したのか判然としないが、自分の解釈では、大切なものは目に見えない、そして失ってから初めて気づくといった 人の「心」や「情」を紡ぐようだ。この団体の公演は初見、オムニバスではなく 中長編の公演も観てみたいと思わせる 力 がある。

    5編は、「星の王子さま」「葉桜」「ペアリング」「プロポ-ズ」「ふたり、目玉焼き、その他のささいな日常」で、役者は4人。場景は椅子等の物を使用するだけで、ほぼ素舞台。オムニバスであるが、全体を通じて 人生における悲劇と喜劇の間をさまよい歩く、そんな面白味も感じられる。同時に、何となくであるが 色々な情景・状況を通して役者の演技(力)をみる試演会のような気もした。なお、設定を変えるなど 現代風にアレンジするといった工夫は感じられない。例えば、岸田國士の「葉桜」(大正期の話)などは、今風の会話(テンポ)で早口だ。いやリアルな日常会話より早く、当時の時代感覚とは合わない。台詞を早く喋ってしまいたい気持の表れか?細かいことはあるが、脚本(物語性)の魅力を体現する力はあり、飽きさせないところが好い。
    (上演時間1時間35分 休憩なし) 

    ネタバレBOX

    舞台美術は、モンゴルのパオorゲル内のような感じ。床は円形の白幕 周りはそれを囲うような白幕。演目によって椅子などを搬入するが、基本は素舞台。衣裳は、映えるような赤・黒・青といった原色で、役者の表現力を強調するかのようだ。

    ●「星の王子さま」(アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ )
    王子さまは バラの美しさに惹かれ 献身的に尽くすが、バラの本心は解らない。バラがそこにいて芳しい香りで包み、晴れやかな気持ちにさせてくれた。バラの見え透いた謎かけに翻弄され本当の優しさを知ろうとしなかった。つまり バラの姿を見て、香りに酔いしれるだけでよかったのだ。

    ●「葉桜」(岸田國士)
    お見合い相手の、自分への気持ちを掴みあぐねて 前に進めずにいる娘と、その娘を優しく見守りつつも心配のあまり、つい口を挟んでしまう母。そんな母と娘が織り成す柔らかな心の揺れを描いた会話劇。お見合いを通して、今後の二人の行く末を考える、そんな日常の一コマが描かれている。

    ●「ペアリング」(かわせゆうき)
    物語というよりは、物語間を繋ぐような意味合いを持たせているような。この戯曲は、かわせゆうき氏のもので、この演目の中で唯一のオリジナル作品。何となく とぼけたユーモアと溢れる愛情のようなもの描いている。

    ●「プロポ-ズ」(アントン・チェーホフ)
    チュブコーフの屋敷に 隣人のローモフが訪れる。正装であることを不思議がるチュブコーフに、ローモフは娘のナターリヤに結婚を申し込みに来たと告げる。チュブコーフは喜び ナターリヤを呼びに行く。やがて2人の間で、両家の境界線にある土地の所有や夫々が飼っている猟犬の優劣などで言い争いが…。

    ●「ふたり、目玉焼き、その他のささいな日常」(関戸哲也)
    走馬灯ってどんなんだっけ…目玉焼きは半熟が好みなのに、賞味期限は厳守して、カレーは箱書きの説明通りに作って等、些細なことしか思い出せない。あんなに一緒にいたのに、あなたが覚えてるのは そんなことだけ。駆け巡る日常の中に大切な思い出が…。

    次回公演も楽しみにしております。

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    2025/03/28 17:19

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