満足度★★★★
上演時間中に主人公が「成長」を見せるんです
主宰者が大学時代から応援しています。
新型アポロではおなじみの設定である「ランブラス」という国で繰り広げられる数々の困難。
多彩なキャラクターが出るが,それらがことごとく「愛らしい」。
困難への立ち向かい方が,なんとなく高校時代の生徒会っぽくて不器用なんだけど,どこか自分を投影してしまったりする。
新型アポロのどの作品も,2時間に満たない上演時間の中,主人公は「困ったなー」な出来事を越えて,ラストに向けて成長した姿をさらりとみせてくれる。
そしてラストシーン,ここぞという印象的な台詞を聞かせる。
笑いだけでない,暖かさを残せるのがこの劇団の持ち味だと思っています。
九州芸工大卒の主宰だからか,音,照明とも非常にセンスを感じます。
福岡から上京してまで見に行ったこの公演。
2回見て帰らなかったのがいまだに残念です。