実演鑑賞
満足度★★★★
初犬儒派リーディング観劇はとても小さなアトリエ三軒茶屋というこちらも初のスペースにて。コロナに入った2022年から凡そ年3回ペースで独特な作品をやってる模様だが、どうやら日本文学史上の品々を翻案ないしはコラージュした作品を披露するものであるらしい。そのコンセプトはシンプルで、複数の乱歩作品を引き摺り出しある視点(糸)通して括り、抒情の内に幕を閉じて作品或いは作中人物(それは作者にも思われる)を元居た場所(冥界?)へと送り出すかのようである。乱歩の作風がそうさせるのか、ちょっとした儀式に立ち会った感覚に見舞われたのだった。
個人的には初のユニットながら見ればお馴染みの俳優たち、特に先日の二人落語第二弾を見そびれた北澤女史の「名調子」を図らずも味わえてラッキー。