イリアス 公演情報 サンライズプロモーション東京「イリアス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    重厚長大にたっぷり浸る
    この人数で、壮大なスケールの物語を演じる凄さ。
    このメンバーだからこそできる。
    この人数だから熱いというか、熱っ苦しい(笑)のが丁度いい具合になっているのかも。

    ネタバレBOX

    「戦い」と「運命」の物語。
    「なぜ戦うのか」が麻痺してしまった10年戦争の幕切れが舞台。

    台詞だけで戦場を見せる。ただし、そこには戦いの、ヒロイックさとカタルシスが快感としてだけ存在する。

    しかし、その戦いが、個人のところに降りてきて、はじめて「血」が匂い、感情がほとばしる。
    そこが物語の本質である。

    会話というより、モノローグのようで、詩編のような台詞が、壮大な物語を形づくり、さらに役者の肉体がそれを支える。

    肉体の、命の、そんなありようが、広い舞台の上から感じられた。

    内野聖陽さんの、肉体を誇示するような熱さがとてもいい。また、平幹二朗さんが、いつもながらあまりにもカッコいい。大きな舞台が似合う。後半での、彼の慟哭は胸に響いた。
    また、新妻聖子さんの歌というか声が素晴らしい。男たちの肉体と台詞のぶつかり合いに声で広がりを見せてくれた。いろいろな役を担った女性たちの歌もよかった。そして、チョウソンハさんの、特に後半の動きがとにかく美しい。

    さらに、金子飛鳥さんの曲と生演奏が演出の効果を増していた。

    私の観た日は、3回のカーテンコールで、スタンディングもあった。内野さんファン多いんだろうなぁと実感したのだった。

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    2010/09/20 08:43

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