長い正月 公演情報 20歳の国「長い正月」の観てきた!クチコミとコメント

  • 映像鑑賞

    ある家族と近くの神社で神主を務める人物の100年にわたる付き合いのうち、年末年始の様子のみを通して描く演劇。シームレスに年が切り替わり、気づけば時代が移り変わり人物は年齢を重ねている。確かに俳優の、どんどんと年をとっていく演技は素晴らしい。ただ、むしろそういう設定ならば、たとえば戦前の時代に台詞でのみ登場する「女中」や神主と離婚した女性、あるいはその周りの人物の100年も観たかった。彼ら彼女らにも、大晦日や正月はやってくる。年末年始に集まらない、あるいは集まれない人々の姿を描けば、あえて年末年始に上演した意味もより一層大きくなったのではないか。(ネタバレ欄に続く)

    ネタバレBOX

    (続き)特に、中盤で神主が戦災孤児だったと明かされる展開は興味深かった。それならばなおのこと、その設定をテレビでの演説にとどめず、もっと深く掘る展開がみたかった。血のつながりのない家族、あるいは年末年始に集まりたくとも集まれない、あるいはあえて集まらない家族だって日本には大勢いる。そうした家族への目線を欠いてしまうのはもったいないように思う。

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    2024/12/28 19:36

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