実演鑑賞
満足度★★★★★
観劇。あぁ、しみじみ、良い。本当の格好良さって、こういうこと。素敵すぎる。でもやっぱり、生きた時間がまだ短くて見聞きしたこと体験したこと多くはない子供、娘さんにとってはステレオタイプな格好良さをお父さんに求めてしまうわけでそれで亡くなってしまってから、その愛情の深さにも格好良さにもどれだけ寂しい思いさせてしまったのかもいうことに気がついても、もうやり直しはできない。それを伏線で特大ブーメランになる台詞言わせてるの、ゾクっとする。知ってたのに、なのに、っていう。
それも初演も観てて、観劇三昧でも振り返ってるからこそだけど。それをいえば、一升瓶。こんなずっと抱えてたっけ?おかげて序盤から既に何度もポロポロ泣きかけてたんですけど。なんて大切そうに抱えるのか。たまらん。
ほんとにもうどうしていいのか分からない時に、全部話せてどうしたらいいか教えてもらえて相談できる相手って…そんないるもんじゃないと思うの。自分じゃ大したことではないって言ってたけど、とても大したことで、まさにヒーロー。こんな人に出会えるのは奇跡。神降臨に等しい。
あんなに町内会の催しがある地域も尊くて。ジジババの確執?陰口?意地悪?村八分?派閥争い?いや〜あるだろうねぇ…現実的には…でも。きっとあの人のいるあの町内会はきっと平和なんだろうなぁって思わせてくれる。世の中捨てたもんじゃないって、生きようって思わせてくれる。
わたしにも、いる。盗んだバイクで走り出したい気持ちになる夜に、LINEで既読スルーすることもなく聞いてくれるひとがいる。ありがてぇなぁと思う。だから。受けたあったかいもんは、受けるばかりでなくリレーしていけるように。そう思える。ほこほこする夜。