実演鑑賞
満足度★★★★
キャスト変更で火ゲキの時とまた役に対する印象がそれぞれまあ別人の勢いです。言葉を紡ぐ人が変わったからなのか、二回目だからなのか、言葉の心への響き方がなんかちがくて。い〜い夜でした。
俳優が変われば印象も変わる。看護師ズはだいぶノーマルなひとになって、少女は甘えんぼな空気があって、お母さんはだいぶ怖さが増してて、俳優はどえらい怖さで、後輩さんは怯えがリアルになってた(笑)
お母さん怖さ増してるし、俳優さんってか谷屋さんの怖さといったらもうチビる勢いで、あんなの真正面から受けるの恐怖でしかない…!でもだから。ハブとマングースの闘いからの、俳優さんの変化のキッカケは自分と同じ人間、怒りを制御できず撒き散らしてしまう人間を鏡のように目の当たりにしたからかな…というのが腑に落ちる。アミさんは怒っててもなんか優しさが残っててw谷屋さん、ばちばちに恐ろしい。あとさらに、周りが全部敵みたく見えてて、自分は正しいこと言ってるのに認められないという憤りが、少し丸くなった事で思いを伝える事ができるようになった後輩さんの自分を認めてくれる言葉ですっかり憑き物が落ちたんやなぁって。アンガーマネジメント、大切。強い言葉を強い口調で言ったって、自分がどれだけ自分を正しいと信じていたって、伝わるものも伝わらない。孤独になるだけ。正しければ正義というものでもないから。
今回なんだかお母さんが救われてないなぁって。とんでもなくしんどい思いして毎日必死で生き抜いてるであろう…。どんな親であれ親だという言葉がこの作品の中で最もわたしの中にあるものと共鳴する言葉。親をひとりの人間として考えられるようになることがオトナだと思ってる。
奇しくも前夜に観たDOORと繋がる面あるなぁって。同じ世界線だったなら、こちらの親子があの町内会で生きられたらきっともっと肩の力抜いて幸せに生きられるんだろうなぁとか、思っちゃう。二日続けて良い夜でした。