ミシンとこうもり傘が解剖台の上で偶然に出会ったように美しい 公演情報 Alice Theatre Laboratory「ミシンとこうもり傘が解剖台の上で偶然に出会ったように美しい」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     香港のグループが公演、一所懸命で好感を持った。広東語上演、字幕付き。字幕も観易かった。華4つ☆

    ネタバレBOX

     タイトルは無論ロートレアモンの「マルドロールの歌」に記された有名なフレーズに由来するが、今作は他にジャンコクトーの「詩人の血」や香港作家が書いたシチリア人がショーウィンドウ内に置かれた人形に恋する人形愛を描いた作品をベースにしたもの、我々の生きている時代に実際に見られるカルトの主張を挿入し、人々が長い時代に耐え生き残ってきた人としての倫理を規定するような普遍性を具えた哲学実践を見失い、似て非なる或る意味先鋭的で普遍性をも持つかのような似非論理に惑わされる様をも描いている他    『節約計画』なるイデオロギーによって必要不可欠な脳等を残し必要度が低いと判断された身体部位をオペによって切除し他の機構で代替するようなことが実行されたりもする。この『節約計画』を政治的に解釈したり、カルトも同様に民主化弾圧をしている現実の政治が『共産党』を語っている欺瞞をもパロディー化していると捉えることはできる。(現時点でマルクスが理想とした共産主義を実現した国は世界に1つも存在していない。多くは官僚主義的弊害に陥り、本来一時的過程であるべきプロ独を恰も理想が既に実現されたかの様に振舞っていることは欺瞞以外の何物でもない)
     まあ、以上挙げたような様々な解釈ができる作品であるが、作品のコンセプトはシュールレアリズムであるから別の解釈もできようが、シュールレアリズムを如何様に規定するかもことほど左様に単純ではない。例えばブルトンとヴァレリーの関係についてのみでも研究者によって見解は異なるからである。

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    2024/12/22 03:48

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  • 皆さま
    大変遅くなり申し訳ありません、ご笑覧下さい。
                    ハンダラ 拝

    2024/12/22 03:50

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