避暑に訪れた人びと 公演情報 東京演劇アンサンブル「避暑に訪れた人びと」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    特徴のある発声法
    広く、高さもあって、避暑地の緑の草地に樹木の幹が配置され、美しい舞台でした。

    前半は、建築技師はふらふらしているだけで、その妻は別の男と一緒にいたので、この二人の属性とか夫婦だということが分かりづらかったです。その他は、ときどき相手の名前を言いながらしゃべってくれたのと、休憩時間にパンフレットで再確認したのでようやく相関関係が分かってきました。

    15分の休憩を含め3時間20分ほど、これほど長いとは想像もしていませんでしたが、内容には満足しました。

    ネタバレBOX

    ベテランらしき俳優の棒読み的演技をどう考えれば良いのでしょうか?!

    以前、別の劇団で、ベテラン俳優があまりにも素人っぽいと書いたことがありますが、まさに棒読みだったからです。

    今回、ほとんどの人が棒読みでした。それも一つの様式なのでしょうか。慣れてくると、あきらめというか、抑揚の付いた普通の会話が想像できなくなってしまいますが、それでも時々気になったりします。

    さて、そもそも避暑地に来る人は資産家か成功者でしょう。頑張ったご褒美に、人生の中盤から夏は避暑地で楽しんでいるのでしょう。あの女医のように、常に目的を持っていなければならないなどと言われたら、たまったもんじゃありません。同情します。そもそもそんなことを言う人なら、避暑地に行くこと自体可笑しいとも言えます。

    しかし、その一方で、弁護士の妻が夫と別れ、女医たちとともに学校建設という目的のために出発することには、一つの生き方として共感しました。

    将来、学校経営がうまくいって、夏避暑地に行ったとき、生意気な若者から同じことを言われないようにね。

    2

    2010/09/14 23:40

    0

    0

  • 日常の言葉を日常の語り口で話していれば、棒読みとは感じなかっただろうと思います。

    ただ、抑揚を抑えた話し方を目指す、そういう流派が存在するということは理解いたしました。

    以前、NHK教育テレビの芸術劇場で、シアタートラムでしたか、棒読み的お芝居をやっていました。あえてそうしていると演出家の話があり、新鮮さを強調していましたが、もっと前からそのような手法があったことも良く分かりました。

    2010/09/15 23:27

    ご来場ありがとうございました!!
    また、感想もありがとうございます。

    すでに、asamiさんの「観てきた」に書いていることなので、
    あまり重複するのは避けますが、
    棒読みで抑揚がない、
    ということと、リアリティの問題をどう考えるか、
    ということになるかと思います。
    僕は逆に、
    抑揚がありすぎて、過剰に語る演技に対して、
    違和感を感じ、嘘っぽさを感じています。
    日常の言葉を、
    日常の語り口で話そうとしているわけですが、
    それに違和感を感じるとしたら、
    “演劇的に語るとはどういうことか”という問題になっていくのだと思います。

    セリフに関して、
    同じような感想を頂いているので、
    このあたりが、
    東京演劇アンサンブルの特徴の一つである、
    と客観的に見られているのだな、と思いました。
    ただ、やっている側は、
    このやり方で、人の気持ちが伝わると思っています。
    なので、
    もし、そういう問題があるのだとしたら、
    これは僕たちの技術が拙いのだと受け取らざるを得ません。

    さいわい、
    そういったことではない、
    もう少し入口のところでのつっかかりのように思ったりもしているので、
    そう思われないように、
    今後も努力していきたいと思っております。

    機会があれば、
    ぜひ、お話してみたいと思いました。
    また、足をお運びいただければと思います。
    長くなってしまい、申し訳ありませんでした。

    2010/09/15 19:51

このページのQRコードです。

拡大