渡り鳥の信号待ち 公演情報 世田谷シルク「渡り鳥の信号待ち」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    楽しめました
    尾倉ケント(アイサツ)、佐々木なふみ(東京ネジ)、帯金ゆかり(北京蝶々)、日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)ら、個性的な客演陣がそろった。
    「銀河鉄道の夜」のエピソードが散りばめられ、「銀河鉄道」ファンにも楽しめる内容だと思う。もともと原作のほうも意味がよくわからない部分があるだけに、まったく本編を知らないとわかりにくいかもしれない。
    この劇団の「大人の絵本」のようなところが自分は好みで、前作の「春の海」よりは楽しめた。

    ネタバレBOX

    俳優たちが木の椅子を動かし、組み合わせながら作る舞台装置も良い。今回はダンスの動きもよく合っていた。感じかたは個人差があるのかもしれないが、音響が大きすぎて残響音が不快に響くところがあった。
    ステンドグラスの小さなカンテラが効果的で美しかった。
    俳優では、先生・切符切り・お弁当売り・信号手を演じた山田英美が一番印象に残った。
    同じ衣裳でまったく違う役を鮮やかに演じ分け、しかも宮沢賢治の世界観をしっかり伝えている。
    「世田谷シルク」の世界観やスタイルといえるものも伝わってくる。
    ただ、より広く観客の心をとらえるには、柔軟な進化も今後求められると思う。

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    2010/09/07 22:59

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