実演鑑賞
満足度★★★★
日本初演ということで、それ以上は特に前情報を掴むことなくフラットな状態で観劇。
上演時間が2時間半と聞き、少し構えたけれど杞憂でした。さすが手練れの俳優陣、空間を引っ張っていく力が大変大きく、終始のめり込めました。あと、休憩のタイミングがまた絶妙(これはとても大事)。
貧富や立場の差、才能の優劣を秤にかけ、人は人の尊厳を選定することなどできるのか。
医者たちの慢心や欺瞞が皮肉に描かれていく様も興味深かったです。
また、ドクターズのみならず芸術家の生き様、アーティストジレンマも照射。不遜と愛嬌を併走させる俳優陣の技と力も、小さなニュアンスに真意が光る翻訳も素晴らしく、豊かな観劇でした。せんがわ劇場ますます目が離せない!