実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/10/21 (月) 18:30
金守珍によると、赤坂でテント演劇をやるのはTBSの協力があったためという。最終シーンの借景はローマ字の赤坂に梁山泊の?Rの電飾で、花園神社の暗い空間とはまったく違う風景を目撃でき。
寺山修司のレクイエムとして唐十郎が書いたというこの戯曲を唐十郎追悼として新宿梁山泊がやるのは、歴史がつながっていると感じられてとてもいい。最初の数日は若手中心の構成、そしてその後に主要メンバーによる上演。ここでも、寺山や唐の系譜を引き継ごうという意気込みを感じた。
真っ赤なりんごがキーアイテムになっているなど、寺山のオマージュがそこかしこに。そうした小道具もさることながら、やはり楽しいのはメンバーたちの迫力ある演技だ。特に、大鶴義丹は背負うものが違うためか、とても鋭い切れ味。水島カンナも今回、重要な役回りをきっちり務め、歌唱もよかった。
でも、借景は花園神社に軍配かな。