実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/10/21 (月) 13:00
座席1階
スーパーエキセントリックシアターは45周年。カーテンコールのいつものトークで、三宅裕司は50周年まで頑張りたいと宣言した。小倉久寛も70歳だ。ぜひ、頑張ってほしい。
今作は、学生運動とロカビリーブームの時代にタイムスリップする物語。自分から見ると一つ上の世代の話だが、子ども心にもあの激しい安保闘争は記憶に残る出来事だった。客席は比較的高齢者が多かったのですっと理解は進んだと思うが、20代~Z世代などはちょっと感覚がつかみにくかっただろう。ヒロインの女の子は田舎から集団就職で出てくる設定で、そもそも集団就職というワードが分からない。仕方のないことだとは思うが。
今作も踊りあり歌唱ありのSETらしい舞台だったが、これまでより三宅と小倉の掛け合いが少ないような気がした。SETの若手に劇団を引き継いでいくための助走でもあり、70代のメーンの二人の負担を減らしているということでもあるだろう。心なしか、三宅のトークにも切れがないように感じたのは、自分の三宅へのノスタルジーであるかもしれない。
SETが50周年に向けてどんな舞台をつくっていくのか楽しみだ。応援を続けたい。