リング・アウト 公演情報 A.R.P「リング・アウト」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    大文字アルファベット三つ(+ピリオド)の別の劇団と峻別できた2年程前より気にしていたユニットを漸く観劇。パンフに目を落とせば主宰が「書くのは早い方」と書いてある。やっぱそうか、となぜか自分の想像と合致(今作では苦労したというのが趣旨であったが)。その想像に違わぬ上手い脚本に導かれ、楽しく観劇したが、快適な観劇車の旅は巧みな場面運びに加え、役者の貢献も大きく、付き合いの長い劇団のような濃い(緻密な?)交流が成立していたのは予想外のレベルであった。
    話はファンタジックなある家族の物語であったが、後刻また吟味してみたい。

    ネタバレBOX

    当時幼かった娘が二十代になり、婚約相手もいるが親父に告げるのを躊躇っている、というのも「絶対に反対される」と分かっているかららしい(婚約相手がどうというより父の気性から)。
    父はプロレスラーであり婚約相手というのはその同じ事務所所属の若手レスラー、ベテランで未だ現役の父が看板であり、青年の方は下っ端という感じだ。もっとも人気商売で看板を背負ってる事と本当の強さは別だとすると、そこは不明。ともかく「怖い」親父なのである。
    冒頭に「当時」と書いたが、回想されるその日とは、娘の母即ち親父の妻が喧嘩の末に家を出て、「居なくなった」日。実は事故による死だったらしいのだが、最後の別れとなったのは後味の悪さを残す喧嘩の直後。父にとっては意味的に自分が死に追いやった事実なのだろうと観客は想像する。

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    2024/09/28 16:36

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