ヤマモトさんはまだいる 公演情報 東京演劇アンサンブル「ヤマモトさんはまだいる」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    デーア・ローアー戯曲と聞いて予想される範疇であり、中々重層的で重厚であったが、「ヤマモトさん」という固有名詞から想像した「一つの物語」という想念を消し、違う人物が出てきたら違う物語、くらいに割り切ってエピソード集として最初から観るのが良い、と思う。前の場面とどう関連があるのか、という注意で見ているとその注意に引っ掛からないので脳内での整理が(コンディションが悪いと尚更)追いつかなくなり、睡魔となる(今回は短時間襲われた程度で乗り切った)。
    理解が及ばない場面もあったが(パンフにあるキャストのコメントからして「台詞が指示する具体を探っている」である)、かくありたい生を示唆し想起させる「言葉」それ自体が脳内に投げ込まれ、明滅を起こす。人間たちの現実の皮相の中での緩やかな繋がりが匂って来るような。
    ユニークな現代か近未来チックな音楽は、何と池辺晋一郎。
    出演者の数も多く、客演も結構居たのでは(私が認識できたのはOn7の宮山女史。彼女はシヅマの「最後の炎」(デーア・ローアー作)に出演していた)。

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    2024/09/15 00:21

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