昭和の子供 公演情報 劇団青年座「昭和の子供」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    過去に殺された人間の慟哭劇
    過去に信じていたものに裏切られ、絶望して、生き辛くなった男の人生。
    何度も、「過去に殺された」という表現が出てきて、昨日観た芝居ともどこか共通性がありました。

    いつの時代でも、信じられるものがあり、疑いなく前に進めるヒトは幸せです。
    この主人公は、信じていたものに裏切られ、この先の人生に誇りと自信を失ってから、ずっと過去に殺されたまま、生きながらえています。

    その様子は、誰の身にも覚えがあることで、知らない時代の話ですが、いたく共感する部分がありました。

    役者さん、皆さん、大熱演ですが、まだ肩の力が抜けず、演技している風が残ったのは残念でした。

    ネタバレBOX

    大家さん、今回は、膨大な台詞、一度も噛みませんでした。(笑)

    最後に、天皇に「退位して下さい」なんて、台詞があるのは、とても衝撃的でした。

    先日亡くなられたばかりの西島大さん、当時、ずいぶん骨太な作品を書かれたのだなと、度肝を抜かれました。
    なかなか、見応えのある、あれこれ、生きかたを考えさせられるタイプの芝居でした。

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    2010/08/29 21:18

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