満足度★★★★
過去に殺された人間の慟哭劇
過去に信じていたものに裏切られ、絶望して、生き辛くなった男の人生。
何度も、「過去に殺された」という表現が出てきて、昨日観た芝居ともどこか共通性がありました。
いつの時代でも、信じられるものがあり、疑いなく前に進めるヒトは幸せです。
この主人公は、信じていたものに裏切られ、この先の人生に誇りと自信を失ってから、ずっと過去に殺されたまま、生きながらえています。
その様子は、誰の身にも覚えがあることで、知らない時代の話ですが、いたく共感する部分がありました。
役者さん、皆さん、大熱演ですが、まだ肩の力が抜けず、演技している風が残ったのは残念でした。