満足度★★★★★
キャラメルボックス印のタイムトラベル+幕末物=時を越えた爽快なハートウォーミング・ラブストーリー。
演劇集団キャラメルボックスのクロノスシリーズの原作者・梶尾真治による原作を、キャラメルの成井豊が脚本・演出した、キャラメルボックス印のタイムトラベル+幕末物=時を越えた爽快なハートウォーミング・ラブストーリー。
原作を読んだ成井さんがキャラメルで上演しようと申し入れたとき、タッチの差で明治座さんの上演に決まってしまったのですが、結局成井さんの作・演出になったそうです。
明治座8月公演ということで、55分×三幕+(30分+25分休憩)という明治座フォーマットで、十分にゆったりと劇世界に浸って楽しみました。
福田沙紀さんは、恋にも武道にもまっすぐな武家の娘を、まさにストレートに好演。
スーパー戦隊OB永井大さんも、まっすぐな現代の青年。
この二人の爽やかさが心地良い。
ほかの出演者もバラエティ豊かで、そしてさらに脇をキャラメルボックスの中堅どころ?がしっかり固めていた感じ。
明治座クラスの劇場ならではの、大掛かりな回り舞台も大活躍。
タイムトラベルに熊本と幕末をうまく絡めて、過去の人間は現代に、また、現代の人間も過去の世界に行って両者が両方の世界で活躍するという、広がりのある展開。
そしてタイムトラベルもののラストにありがちな、センチメンタルな恋の終わり方などではなく、あくまでも爽快なエンディングもまた気持ちいい。
まさに、キャラメルボックスの特別作品といった感じの1本でした。