ゴシック 公演情報 風雷紡「ゴシック」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    諏訪生まれなので色々想像しながら観ました。のでそういう観点から。

    姨捨は県北部のイメージも山梨なイメージもありますが、神社は諏訪だし、今も命懸けの祭りを続ける地域でもあり、酒蔵もありますね。
    台本、美術、照明、演出など本当にこんな風習や葛藤があったのかと思うようなリアルさが出ていたと思います。頭にあの辺りの山や崖の地図が浮かびました。
    どの劇場もだけど、この劇場は特に特徴を上手く使ってる団体があって、今回も奥まで続く洞穴と、光が見える入口の途中を使った感じから、その場にいるような臨場感がありました。
    夏の暑い日に涼しい洞窟でなかなかホラーな話でした。

    ネタバレBOX

    本家と分家の話もですが、過去に嫌がる母を山に置いてきて胸につかえている絹としては、時代が変わるのだからと言われても、自分が死ぬことになっても、古いしきたりに従うしかなかったのだろうなあと。一般的な姨捨山の話は知っているけど、そういった風習が本当にあったとして、どこかで誰かがやめようというときには葛藤や対立があっただろうし、その辺を扱いつつ、旧家の後継問題とか孫の障害とか絡めている点が新しい。
    同じような状況は、時代や集団の状況、世の中の決まりが変化するとき、どこでもありうる葛藤だと思った。
    人が死ぬからって古い祭りをやめたらそれこそ葛藤や対立が起こって、すごいドラマになるだろうし。

    お話は、謎があって現状に不満を持っているあの辺が黒幕っぽくて、誰が死ぬのか生きるのか…という展開が見えてしまうのだけど、繭の豹変した姿とか、これもありそうだけど、ゾクゾクしたし、結果もああやっぱりか~ではあるけど、ちょうど初心者でも楽しみやすいかと思いました。

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    2024/08/31 15:06

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