映像鑑賞
満足度★★★
作品として評価すればとてもいい出来だとは思うのですが、個人的に全く救いのない話は好きではないことと現実に普通にある話なのであえて芝居で見ることに意義を感じないというかこの作品で作者が何を成し遂げようとしたのかがわからない、例えば笑ってもらおうでも、泣いてもらおうでも、ワクワクしてもらおうでもいいのだが、大きく感情の動く作品ではない。正直この作品はちゃんと作りすぎていてモヤモヤ以上の感情がわかない。間違いなくお芝居自体は見応えはあるが、いやでも社会人となると経験するものをあえて劇場に足を運んで芝居で見ようと思うのか。ごく一部の経験しないような人にはホラー的な面白さがあるのかもしれないが、多くの人には精神的にもあまりいいものではない。ただ基本的には好みの問題ではある。人物表現も丁寧でちょっとみようと思ったのが最後まで見てしまったほどに芝居としては見応えがあるのは間違いないのではあるが。もしかするとこの作者さんがさらに突き進んで突き抜けた先に大きな感情の動きがでるような作品を作るかもしれないし、そうなると土台がいいのですごく面白いと感じる作品が生まれるかもしれない。