吐くほどに眠る 公演情報 ガレキの太鼓「吐くほどに眠る」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ハマっちゃいました!
    巧妙な罠に、ハマった!って感じ。はまって、悔しいのではなく、あまりに見事なので、賞賛の拍手をしてしまうような感じです。ハイ!次の作品も必ず観たいと、思ってしまいました。

    他の方々の素敵なレビューがあるので、ネタは、個人的な感想です。

    ネタバレBOX

    リレーの様に、演じる役者さんが変わるのに、何の違和感も感じさせない、役者さん方が、見事でした。

    服を着る(変える)事で、<なお>の喜びや時を感じ、服を脱ぐ事により、悲しさや苦しさを、拭い去りたい心を感じました。演じている横での、生着替えなのに、ドタバタ感もなく、床に散らばる洋服達が、<なお>の心の中で、積み重なる痛みの様でもあり・・・<なお>の親友が、過去の恋愛を語りながら、服を脱ぐのも、<なお>とは違う、前向きさを語り、その辺の服を無造作に、おなかに入れて妊娠を告げるのさえ、彼女の、あっけらかんとした楽天的な性格を語ってくれたように思えました。

    私も、もちろん!ハッピーエンド好き(ハッピーエンドでなくても、かすかに差し込む光の気配が無ければ、嫌!)ですが、この作品には、重さもあるが、一種の解放感が残りました。<なお>の思い出には、愛も優しさも温もりもあるが、その陰で、本人も気付かない振りをしてきただけの辛い事を、あのような形にしてでも、やっと、解き放すことができ、安らかになれたと思う。
    どんなに抵抗しても、どんなに戦っても、勝ち目の無い、{眠り}と同じ引力によって・・・
    それが重すぎるかもしれないが・・・

    終演後、劇場を出たら、きれいな満月が・・・見ることができる喜びを、感じさせてくれた舞台に、感謝です。 

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    2010/08/24 23:46

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