ムーミン谷の夏まつり 公演情報 日生劇場「ムーミン谷の夏まつり」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    全てちっちゃな動物は尻尾にリボンを着けなくちゃ!
    そうリボンをね、尻尾にさ!

    スナフキンの吹くこのハーモニカの歌の詩だけで感性がずば抜けていることがよく分かる。原作者トーベ・ヤンソンのこのセンス。

    子供の頃、アニメ(多分1972年版)に夢中だった訳だが、原作も少し読んだ記憶がある。アニメと全然違っていて驚いた。何か妙に深層心理に引っ掛かってくる世界。日本だと『冒険コロボックル』や『ゲゲゲの鬼太郎』になるのか。幼年期の虚構世界の記憶は永らく人間に影響力を持つのだろう。

    原作は『ムーミン谷の夏まつり』。火山が噴火して大洪水が起こり、ムーミン谷は水没してしまう。一家と仲間達はムーミン屋敷が水没する前に流れて来た化け物屋敷に移り住む。

    人形劇団ひとみ座、出遣いにて上演。人形美術は勿論小川ちひろさん、看板女優の松本美里さんはちびのミイ役。

    ムーミン人形を持っている子供達が多くて嬉しい気分。上演後の客席へのサーヴィスは皆大喜び。

    ネタバレBOX

    化け物屋敷の正体は劇場だった。エンマと云う鼠(フィリフヨンカ族)婆さんが一人で管理をしている。後半はムーミンパパが書いた『ライオンの花嫁達ー血の繋がりー』を皆で上演することに。この辺が上手くまとまっていかないのが残念。子供に観せる舞台の中で「舞台」というものの素晴らしさを説明するメタ的展開なのだが、面白いまで辿り着かなかった。

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    2024/08/04 21:32

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